hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

You Inspire Me

いろいろとあり、心が落ち着かないときに音楽は「効く」。あせっているときには、サビだけ聴いて早送りするときもあるのだけど、聴こう、と決心してじっくりと曲に向かい合うとじーんとくる。

今晩はこれ。

Nick lowe "You Inspire Me"

コステロの素晴らしい来日公演で印象的な曲の1つが”I'm A Mess”だった。
これはNickの2001年発表のアルバム『Convincer』に収録されている控えめな曲である。コステロがソウルフルに熱唱し、この曲の素晴らしさを目の前に突きだしてくれた。

そのことを帰宅途中に思い出したのだけど、iPodに入ってない。で、聴いたのはコステロバージョンの”The Ugly Things”。メロディはコステロのアクに包まれ、ミドルテンポの落ち着いた感じが曲の芯の強さを教えてくれる。
Nickの作る曲はポップなようで、実はそうでないのだ。
以前はニックのボーカルに合わせたポップなアレンジが本当の芯を掴みにくくさせていた。"The Beast In Me"以降のNickは孤島のシンガーソングライターとしての良さを分かりやすく聴かせてくれる。
そして、そういう音楽はカラダに染みる。
コステロバージョンの"You Inspire Me"も聴いてみたいなぁ。

Dig My Mood

Dig My Mood

アジアカップ2011の成果

どのテレビをつけてもアジアカップ。アッコにおまかせも、めざましテレビもメインの扱い(笑)。今日のワイドショーは李の映像だらけなんだろうな。集中豪雨的に盛り上がるのは最近の傾向なのだけど。
そんな中、くすぐったい感じが冷めてきて、この大会の成果をなんとなくまとめることができた。忘れないように書いておく。大きくは下記3点。


1)予選序盤、実戦を通じてチームを仕上げていくことができた
日本代表はサッカー強豪国が大きな大会に臨むときの流れでアジアカップを制することができた。僕は準決勝を前にして気がついた。まるでブラジルだ、欧州で活躍する選手が多いブラジルのような道のりではないかと。このメリットは朝日新聞Web版の記事(1/30付)にうまくまとめてあるから引用しておく。

戦術面で試合ごとに完成度を高めた流れも、日本サッカーには今後の指標となりそうだ。今回の代表は欧州クラブの所属が半分近い。顔を合わせる機会は限られる。短い準備期間で公式戦に臨まざるを得ない。多くの代表選手が欧州でプレーする強豪国なら、どこも同じだ。ますます欧州に渡る傾向が予想される日本には貴重な経験になった

ちなみにセレッソのクルピ監督も実戦を通じチームを仕上げる方法で、昨年セレッソJリーグ3位に導いた。つまりキャンプの期間は短い。今年もまだ来日すらしてないし。蛇足です(笑)


2)「アジアは難しい」という認識の共有化
この「難しさ」とは選手、スタッフが移動距離、開催時期、ピッチコンディションなど、本来の力を発揮することが難しい状況下に置かれることである。アジアの大会では思うように自分の力を出すことができず、不調に終わることも多い。しかし泣き言は言っておられない。日本がアジアにある限り、世界へ進むためには舗装道路ではなく、過酷な悪路を通らなくてはならないのだ、必ず。そして「共有化」とはマスコミ、ファンが「アジアは難しい」ということを認識、もしくは再認識したことである。今後、安易な楽観論が少しでも減ることを期待する。


3)優勝のメリットを得た
メリットはいろいろあるが、まずはザッケローニ監督が「結果」を得たことが大きいのではないか。準備期間が短い中、最良の結果を出すことができたことは選手以上に監督にとって大きい。選手はワールドカップで得た自信があるが、監督にはなかった。自分のやり方を貫き(その方法が日本人に合っているということもあるが)結果を出したことは監督にとって自信となったと思う。その過程から監督への信頼が生まれ、チームは一体感を持つこともできたし。
もう一つのメリットは次回ワールドカップへ臨む上でのアドバンテージを得たことである。コンフェデレーションカップへの参加とアジアカップ予選免除の2点。これについては説明を省略。


今後への雑感(栄光から落日、そして再生へ)
チームとしてのピークがちょうど今(南アワールドカップ〜アジアカップ)であるのなら、ザッケローニは一旦それを落して、再上昇する流れへチームを導くのではないか。数年間調子が良いまま、ワールドカップで結果を出すチームはあまりない。今と同じメンバーで3年半後を迎えるのは、どう考えても無理である。一旦調子が落ち、新たな選手を加え、チームを再構築する中で、周りの雑音が必要以上に大きくならないことを願う。目標はあくまでもブラジルワールドカップ。1年半後、ザッケローニの契約更新時には協会とのドタバタも予想できるが、せめてそれまでは日本を良い風に乗せて欲しい。

2010年に購入したアルバム。

2011年の1月ももうすぐ終わりというわけでw。今さらながらブログ更新。
例年のしとしと日記大賞だけど、昨年末にやりそびてしまった。というのも2009年に引き続き2010年もあまりCDを買わない年となり、ベストアルバムはとても選びにくい状況に。今回は購入したアルバムの一覧を備忘録として記載することにした。

『Sorcerer』マイルス・デイビス
『音楽堂』矢野顕子
『Hallelujah - EP』K.D.ラング ※iTunes Storeにて購入
『Is Having A Wonderful Time』ジェフ・マルダー
『JAPANESE MANNER』クラムボン ※iTunes Storeにて購入
Exile On Main St』ローリング・ストーンズ ※iTunes Storeにて購入
『BACKATOWN』トロンボーン・ショーティ ※iTunes Storeにて購入
『某アルバム』マイルス・デイビス
『National Ransom』エルビス・コステロ
『Zappa In New York(紙ジャケ盤)』フランク・ザッパ
『Authorized Bootleg Warfield Theatre San Francisco』ネヴィル・ブラザース
『Aaron Neville's Soulful Christmas』アーロン・ネヴィル

ほんと少ないなぁw。
今年もよろしくお願いいたします。

ザッパ・イン・ニューヨーク(紙ジャケット仕様)

ザッパ・イン・ニューヨーク(紙ジャケット仕様)

コステロ祭り!

 とうとう発売されました。エルビス・コステロのニューアルバム『National Ransom』。ここ数年の集大成、って言われてたりしますが、この人はたまにこういうアルバム出すので、何度目の集大成だって思ったりします(笑)
 5月に産まれたばかりの娘にとっては初コステロです。彼女に聞かせるとアルバムの4曲目”A Slow Drag With Josephine”の反応がよい!イントロが流れてきたとたん、ニコニコと笑い出し、カラダがむずむず動き始めます。イイ筋してるねぇ、よしよしとアタマを撫でてあげました〜。

 というわけで、コステロ祭りな今日この頃。本日帰宅途中に聴いていたのは、その昔2枚組で発売されたリイシューCD『Imperial Bedroom』のボーナス盤のほう。こんなに面白かったっけ。別ヴァージョン集としてアレンジの遊びをけっこう楽しむことができます。ちなみにプロデューサーはビートルズの青盤あたりから登場するジェフ・エメリック。まずウケたのは"Town Cryer"のFast Version。これをヘッドフォンで聴くとシャカシャカ音を出すための音楽のように聞こえて周りの目が気になり始めます。ホント、シャカシャカ、シャカシャカしてるんですよね。まるで壊れたおもちゃみたいな音楽。そして”Man Out Of Time ”Alternate Versionは実際のヴァージョンの最初のパンクっぽいとこばっかりで1曲終わります。これだと単なるギャグだ。面白い。

 久々コステロのこと書いたなぁ。音楽として楽しめるミュージシャンですね。歌詞だけじゃないよ、コステロは。

ナショナル・ランソム

ナショナル・ランソム

Imperial Bedroom

Imperial Bedroom

記者会見を読み取る。

 久々のブログ更新です。書くことはいっぱいあるのですが、今日は備忘録的にひとつ。
 先日の飲み会で大将に言われました。「8/27の原技術委員長の代表監督契約に関する会見はブリーフィングで、記者会見ではないのでは?」
 むむ!です。たしかにスポナビにもそう書いてありました。ブリーフィングとは「報道機関などに対し当事者が行う簡潔な状況説明」のことを言います。
 発表の場である『記者会見』と実務担当者が行う説明『ブリーフィング』とでは事情が異なる、という話もブログやツイートの中では埋もれてしまいます。あれはブリーフィングとしては問題ないものでした。けど、少なくとも僕はその違いを理解せずに語っていました。情報を正しく理解すること、今回は記者会見の基礎知識までもがサッカー好きの読み手に求められるのだなぁと感じました。
 ザック新監督の記者会見についてもしかり。順序としては1.代表質問、2.会場からの個別質問、という流れだったそうです。代表質問はあらかじめ主要メディア(記者クラブ?どちらか忘れました)から質問を集めて、質疑するという内容だったのですが、その段階で主要な内容はすべて質問されてしまったそうです。通常、代表質問をあまり行うと個別質問で聞くことがなくなるので3つぐらいにとどめるそうなのですが、今回は結構な数だったとのこと。
 で、個別質問。これは同じ人(会社)の質問を避けるため、代表質問をした会社以外から受け付けるそうなのですが、代表質問で出尽くしたため、今回は無理無理な質問が多かった、とのことでした。
 こういう内容を聞いてからスポナビの記者会見全文の記事を読むと、また印象は異なりますね。
 批判をするには、印象だけでなく、まず相手の状況をしっかりと理解することが大事。そして情報を理解することは、なかなか難しい。そういう教訓の多い飲み会でした。

セレッソ快勝!そして週末は兄妹ダービー

サッカーマガジンを買ったのはワールドカップより再開されるJリーグについての記事を読みたかったためなのですが、みごとにハズレ。ダイジェストには載っていたよ〜。さておきACL参戦チームのため延期されていた試合を前哨戦のようにしてJリーグは再開しました。
セレッソ大阪、快勝です。シンジ抜きで5ゴールは立派。彼がいなくてもパスサッカーの形が崩れていないということを嬉しく思いました。確かに家長、乾は効いていましたが、選手全員にパスを回し、ボールを取られたら激しく奪い返すという意識が明確にありました。この勝利はチームの努力の賜物です。
と、言いながら家長のゴールには感動しました。超上手い。アメリカワールドカップのときのロベルト・バッジオのゴールのよう。雨に濡れたピッチを上手く利用し、軽くボールを転がすちょっと緩いシュートです。そして広島GK西川のギリギリ届かない左隅へのコントロールの正確さ。本田のライバルと言ってもまったく不思議ではない素晴らしい技術でした。
左サイドの丸橋のタッチの柔らかさ、交代で登場の播ちゃん、小松、藤本のよさ、アマラウの一生懸命さ(笑)など、試合後はシンジ抜きということは忘れてしまっていたほどチームは上手く機能していました。


続くは新潟戦。個人的に兄妹ダービーです。勝ちたいぞ!

ワールドカップが終わったあとに?

ワールドカップ終わっちゃいましたね。まあ僕の場合子どもが自宅に戻ってきた準々決勝あたりで終わっているようなものなのでして、一応スカパー!のダイジェストは毎試合観ていたものの、録画したビデオをいつ観ようか、という感じ・・・。

さて、先週末は叔父が子どもの顔を見に来京していました。この人、ジャズとオーディオとお酒が大好きな人でして、子どもが寝たあとは一緒に吉祥寺、新宿、御茶ノ水秋葉原の様々なお店を見て、買って、飲んで歩きまわっていました。


で、起こしてはいけない物欲が沸々と湧いてきたのです。以下、分かる人には大変面白いかと。
シークレットナンバー1。ふふふ。Wadia 170 i Transport。これにiPodを差し込んで、トライオードの真空管アンプにつなぎ、タンジェントデンマーク)の2ウエイ・ブックシェルフスピーカーLOUNGE L6で音を鳴らしたセットが某オーディオ屋にありました。めちゃくちゃ音がよい。欲しい。趣味です。

こういうものを聞き、夢を見る。うん健全だ!