hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

家守奇譚 / 梨木香歩

読後、目次を見返してサルスベリが最初の章だったのか、と改めて気づく。霊的な存在が次々と登場するのに、自然、natureな感じがして、それもおとぎ話やむかしばなしの類ではないのが不思議な本だった。あと、書かれている単語が美しく、美味しそうで、怖そうで、神々しく「そう、著者の才能だな、これは」と綿貫が淡々と言いそうなんだよな。それにしてもこういう作家がいるとは知らなかった。

家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)