hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

涙のサンダー・ロード〜ブルース・スプリングスティーン



明日なき暴走(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
先日、新作の"Devils & Dust"を買い、久々にブルースを聴いた。なかなか良い作品で、昔、彼のアルバムをよく聴いていたことを思い出した。そして合わせて発売されたのが過去の作品の紙ジャケ再発。
もちろん買いましたよ”Born to Run"を。これは高校生のころホントよく聴いたアルバムだ。一番好きなのは1曲目の
"Thunder road"(なぜか日本語タイトル「涙のサンダー・ロード」)
歌詞がいいんだな、これ。久々に聴いたら耳がとてもよく覚えていた。しっかりとアタマの中に刻み込まれていたらしい。


訳詞も悪くないけれど、英詩のリズム感がとても気持ちよくて好きだ。
始まってすぐの

Like a vision she dances across the porch
As the radio plays

これはSの音が気持ちいい。続く

Roy Orbison singing for the lonely
Hey that's me and I want you only

のところ、ロイ・オービソンの"Only the lonely”がラジオでかかっていることを韻を踏みながら上手く描いているとことか

Show a little faith, there's magic in the night
You ain't a beauty but hey you're all right
Oh that' alright with me

のところはリズミカル♪な韻の踏み方と、気持ちが分かる歌詞だし(笑)

Well I got this guitar
And I learned how to make it talk

ここは僕もこう言いたい!カッコイイ!って歌詞


んで、書きたい歌詞はいっぱいあるけど、最後のフレーズ

It's a town full of losers
And I'm pulling out of here to win

「町は負け犬でいっぱい。でも僕は勝つためにここから走り抜ける」だって!
若いって素晴らしい!うん、そうありたいよ


ちょっとアルバムの説明
かっこいいジャケットを見るとフルロックンロールアルバムって感じなんだけど、実はそうではない。この曲も含め、音がびっしり詰まっておりアレンジも凝っている。曲の構成も複雑に入り組み、映画を見ているような曲が多い。やりたいことを全て詰め込んだ難産の作品であったことがよく分かる。しかし、当時の彼の発言
「レコードの発売日はたった1日だけど、レコードの中身は永遠に残るんだぜ」
っていう想いが伝わってきて、こちらの心を揺さぶる作品だ。
さて、もう一回聴いてみようかな。