hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

ようやく響いた言葉〜"Freedom for the Stallion"

なんだかんだって言ったってアメリカ音楽界の動きは速い。被災直後から大物が続々動いている。「カトリーナ」チャリティコンサートって何回あるのだろうか。
日本時間9月18日、我らがコステロも1曲歌った。NYのJazz at Lincoln Centerが主催する"Higher Ground Hurricane Benefit Concert"に参加したのである。


歌った曲はアラン・トゥーサンの作った名曲"Freedom for the Stallion"。僕が持っているリー・ドーシーのバージョンはゆっくりとした行進を行っているような(ドラムと言うより)太鼓のリズムから始まり、リー・ドーシーの肩の力の抜けた歌声がアラン・トゥーサン独特のアレンジのなかで響く気持ちのいい曲となっている。ホント大好きな曲だ。


今まで僕は歌詞の意味をまるで理解しようとせず、この曲を単にスケールの大きなソウルフルな曲として聴いているだけだった。しかし英語の分かるかたによると、馬を題材にして奴隷時代の黒人の苦難を歌った歌詞の内容とのことであった。それを知ると始めのゆっくりとした太鼓のリズム、バックのゴスペルを連想させる女性コーラスの捉え方が違ってくる。


インターネットラジオで、アラン・トゥーサンのピアノをバックにしたコンサート当日のコステロの歌声を聴いてみた。とても力強く怒りがこもった歌だった。そしてもう一度リー・ドーシーのほうを聴いてみた。不思議なことに彼も怒りの歌だった。しかも押し殺した中でシャウトする感じ。すごい。今までなぜその悲しみに気づかなかったのだろうか。


たまには歌詞を知っておいたほうがよいこともある・・・

Yes We Can

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