歴史を伝える、ということ
40年間というのはどんなに長いのだろうか。
1966年から2006年まで。
1966年は昭和41年。
6月にビートルズが来日。ジョンがヨーコに出会った年。
名作『リボルバー』が発表された年。
ザッパの『フリーク・アウト』
ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』
といった音楽の歴史に残る名盤が発表された年。
ビーチボーイズがペットサウンズを発表した年。
何度目になるのだろう。
今年は『ペットサウンズ』が発表されてから40周年。そこで記念盤エディションと題しCDとDVDとをセットにした2枚組が発売された。
目玉はやはりDVDのほう。何とジョージ・マーティンとブライアンとの対談や、ペットサウンズの制作秘話(ブライアンもたくさん語っているはず)、高音質サウンド(DVDオーディオ?)仕様のペットサウンズ全13曲などが収録されているそうだ。
しかし売り方がちょっとせこい。
初回生産限定盤はデラックス・パッケージ仕様となっており、全世界5万枚限定盤。しかしDVDには日本語字幕が入っていない。お値段は5000円。国内盤通常仕様はいつものジャケットなのだが、DVDには日本語字幕付きで4800円。おいおいファンなら両方買えって言いたいのかい。
愛情のない人たちが歴史で商売をするのは見苦しい。
サッカー。
ワールドカップイングランド大会が開かれた年。
そしてサッカーマガジンが創刊された年である。
ひどいやり方だ。
ほんとうに残念だが、半ページになったときに覚悟は決めておられたのだと思う。
皮肉にもP41に書かれている言葉。
「先人へのリスペクト」を欠いているのは選手だけではない。
その西部さんのコラムのほうに書かれている内容には深く納得するものがある。
「歴史を伝えるのは言葉だ」
そういう言葉を、歴史の事実に立ち会った人が書いた記事を、もっと読みたい。