hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

ああ素晴らしい、ランズダウン・ロード。

アイルランドイスラエルの試合をスカパー!の再放送で見た。試合の中身より歓声、スタジアムに目がいく。そう、ビバのY和さんと2人で見に行ったランズダウン・ロード、生きているランズダウン・ロードの素晴らしさに感動するのだ。
おおっ!あのGuinnessの広告のあるスタンド、警備員のおじさんに撮ってもらったんだよなぁとか、スタンドの裏は線路だったよなぁとか、目立つ看板"eircom"っていうのはアイルランドのNTTなんだよなぁとか思っていると、グラウンドではイアン・ハートロビー・キーン、ダフが元気で走り回っている。するとアナウンサーが、ここしばらくアイルランド代表はランズダウン・ロードでは負けていないと解説。うんうんそうだよと1人うなずき、焼酎を飲む。アイルランド、ランズダウン・ロードは癒しなんだ。



この放送は偶然見た。そして偶然にも昨日ポーグスの再発ベスト盤を買っていた。
アルバムは2枚組でベストともう1枚は2001年のリユニオンライブ盤だ。CDの解説(英語版)には"For Kirsty MacColl(1959〜2000)and Joe Strummer(1952〜2002)とあった。シェーンはまだ元気だが、バンドの重要なボーカリストであった2人はすでにこの世にいない。
しんみりしながら日本語の解説を読む。ボーカルとホイッスルを演奏するスパイダー・ステイシーが解説を書いていた。彼のいうシェーンと袂を分かつきっかけとなった日本への旅、WOMADフェスティバルでのライブは一日遅れで見損ねていたんだよなぁ(けど生ユッスーは見たんだ)とか、サードアルバムをプロデュースしたコステロはシェーンにコケにされていたんだよなぁ、とかこれまた思い出がいっぱい。あまり聴いていなかった晩年のポーグスのアルバムをスパイダーがとても強力だったと語っているので、また聴いてみたくなったり。
さっそく2枚目のライブ盤を聴く。会場はロンドンのBrixton Academy。1曲目の"Streams Of Whiskey"からもうポーグスの音だ。「ウイスキーの川が流れるところへ、どんどん進んでいくのさ」という歌詞、シェーンにとっては洒落にならない歌もバンドが気持ちよく演奏しているので、こちらも楽しく聴ける。ダブリンでバーバンドが演奏しているのを聴いた曲"Dirty Old Town"では会場が大合唱。最後の"The Irish Rover"までバンドもシェーンも観客も楽しそうに盛り上がる。いいなあポーグス。いつまでも上手くいきそうにない雰囲気はせつないが、これもアイルランド節。



アイルランドイスラエルの試合はロスタイムが7分もあった。まだ同点なのに観客は勝ったかのように盛り上がる。けどダフのゴール前への飛びこみも不発、イアン・ハートフリーキックも宙を浮き、そのまま試合は終了。ぬか喜びの観客はいきなりブーイング。おいおい。
これまたとってもアイルランド節な試合なのであった。


また行きたいぞー!