hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

プロの目、ことば。

先週の水曜日に行われたオーストラリア戦は自宅近くのスポーツバーで見た。最近の代表戦だと余裕でチケットゲットできるよな、と思っていたけど読みが外れて、こうなっちゃったのである。
その日のお昼、なにげなく見ていたスカパー!セリエAミランvsレッジーナ戦で興味深いコメントを聞いた。その声の主は昨シーズンまで札幌の監督をしていた三浦俊也氏。実況アナがレッジーナをいちいち札幌に置き換えて質問するのがうっとうしかったけど、それにも動じず分かりやすい解説を行っていた。
会場はミランホームのサンシーロにも係わらず先制点はレッジーナで、後半追いついたミランがイケイケで攻めまくる展開。ベッカムのクロスは素晴らしかったがゴール前を固めたレッジーナゴールマウスを割ることなく試合終了。で、ミランイケイケ中に聞いた三浦氏の興味深いコメントとはこんな内容だった。
ゴール前を固めた相手を攻めることは難しい。そのような相手を攻めるセオリー、方法のようなものはあり、専門家や論者はそれをよく言うのだけど、実際に実行するのは難しい。ミランですらそうなのですよ。
一方、ゴール前を固めた相手を攻める方法の1つについて、U先生からこのような話を聞いたことがある。まず技術のあるドリブラーを前線に入れて相手ディフェンス陣に切り込ませる。そしてペナルティエリア付近でファールをもらい、セットプレーからチャンスを得るというものである。
で、この日の日本代表戦。攻めに攻めたのに勝てなかった。飲みながら見てたので内容についてエラそうなことは言えないが、試合後は三浦氏のコメントとU先生の話す攻め方を思い出していた。岡田監督は技術のあるドリブラーを先発として起用した。選手たちにどのような指示を出していたのかは知るよしもないが、それをこなすことは難しいのだということを。
簡単に得点が入らないことを素人が批判しても(ほとんどの場合)そこに深みは生じない。プロ(選手、記者、評論家)が話すと違う。そんなことを考えながら金曜日に買ったサッカーマガジンを読み、うなずく週末であった〜。
PS:日経の代表担当記者の阿刀田寛氏って作家の阿刀田高の息子さんだったとは。久々買ったマガジンにはいろいろ楽しませてもらった。Iさんもたくさん書いてるしね!