hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

第85回高校サッカー選手権大会開幕戦〜広島皆実vs中京大中京

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年9月からいろいろ個人的な事情があり、この日記をおとなしくさせていましたが今年からは通常営業致します。今まで同様よろしく。


年が明けたのに昨年のハナシ。ミーハーな気持ちもあり昨日ははるばる駒場まで噂の伊藤翔を観に行きました。観客も6000人以上詰めかけるし、記者席も沢山の報道陣でほぼ満席。大変注目を浴びているのだと実感できました。
結果は皆さんご存じの通りPK戦で広島皆実の勝利。80分間(決勝以外は90分ではないなのです)見た感じだと、まあ妥当な結果でしょうか。
とにかくどこまでも食らいつくちっちゃな広島皆実イレブンが印象的でした。彼らの興味深かったところは、泥臭そうに見えながら、実はプレーの基本がワンタッチパスを連続で繰り出す早い連携プレーだったりして、オシム監督がよく話す日本流のサッカーを見せていたところです。一方中京大中京イレブンは身体能力で勝り、どこかで点が入るだろうという雰囲気を漂わせていたのが敗因に思えました。ファールもカラダにものを言わせた強引なものが多いためイエローの連発。結果前半で一人退場になってしまったほどです。(しかしそれが後半の怒濤の攻めに繋がったのではとも思います。ホントサッカーは難しい)


まあ、僕が一番感じたのは、古典的なケースかもしれませんがマスコミが若いチームを持ち上げて潰してしまうことはあるのだなということです。残念ながら中京大中京の選手たちにそういう担ぎ上げられた雰囲気を感じました。カメラマンもほとんど全員中京大中京が攻めるほうのゴールの裏ですからね。広島皆実が攻める側には一人しかいませんでした。




もちろん素晴らしい才能の片鱗を見せる選手はいました。中京大中京ではやはり伊藤兄弟。特に弟の俊足ドリブルにはびっくり。3人の相手ディフェンダーを簡単に吹っ切るプレーは是非プロで観たいものです。そして両サイドバックもよかった。前線に上がるプレーは効果的で何度もチャンスを作っていました。広島皆実で印象的だったのはキャプテン7番の竹林。どんどん走ってプレスを掛けまくる広島皆実の選手たちを落ち着いてコントロール、フォローするプレーは素晴らしかったですね。そしてもちろん守りきったディフェンダーボランチ、GKの選手たち。あの出足の速さ、ボールを奪い取る上手さは印象に残りました。


応援団も含め、トーナメント独特の必死さが感動を呼んじゃったりするのが選手権の良さですが、1回戦がPKで終わるのはちょっと残念。高校生年代だと全国リーグなんてできないけど、いいチームはもう少し観たいモノだと感じたゲームでした。


伊藤翔がPKに向かう場面

PK後のグラウンド

試合後の中京大中京イレブン

試合後の広島皆実イレブン

試合後のスタンドのようす