hirogoal’s blog

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大分となるかFC東京となるか〜名波一人じゃサッカーはできないが。

こないだセレッソの残留への勝利条件を数字上から考えると、という日記を書いた
しかし肝心なことを忘れていた。今シーズンは昨年に比べ、低レベルでの残留争いなのだ。だからそれはあまり意味がないことに気がついた(バカだなぁ)。しかし参考になることもあった。第22節前後という時期の大切さ、についてだ。
昨年の第22節終了時における下位チームの成績を調べてみた。


まず今シーズン第22節終了時における下位4チームの成績はこちら↓

15位 広島 勝ち点23 (6勝5分11敗)
16位 京都 勝ち点15 (3勝6分13敗)
17位 福岡 勝ち点13 (1勝10分11敗)
18位 C大阪 勝ち点13 (3勝4分15敗)


昨年の第22節終了時における下位チームの成績はこちら↓

14位 柏 勝ち点24 (5勝9分8敗)
15位 FC東京 勝ち点23 (5勝8分9敗)
16位 東京V 勝ち点23 (5勝8分9敗)
17位 大分 勝ち点19 (5勝4分13敗)
18位 神戸 勝ち点19 (4勝7分11敗)


見ての通りである。昨年と状況は全然違うのだ。昨年は下位チームが少ない価値点差で大混戦。結局勢いに乗ったFC東京、効果的な監督交代を行った大分が勝ち抜けした。


しかし参考になることもある。この時期がポイントなのだ。結局、第23節から最終節まで神戸は1勝も挙げることができなかった。ヴェルディもこのあと唯一最終節に勝利したのみ。柏はこの時点ではまだ14位なのだが、その後は3勝2分7敗と低迷。対する大分(7勝3分2敗)、FC東京(6勝6分)が驚異的な追い上げを見せたために降格組となってしまった。


つまり今のセレッソは昨年のFC東京、大分を見るまでもなく、この時期からの追い上げによってはまだまだ残留が可能だ。しかし昨年と異なり最下位チームと安全圏15位との勝ち点差10は大きい(ダービーの敗戦がこたえた)。
普通のチームなら最終節までモチベーションを保つことは非常に難しいと思われるのだが、今のセレッソには名波がいる。既存の選手たちをこんなにまで勢いづかせるとは思わなかった。
この3チームだけが取り残された状況で最低でも16位に入るためには彼の存在が大きい。効果的な監督交代に匹敵しているかもしれないし、ピッチの中でチームを勢いづける原動力ともなりえる。


昨年生き残ったチームの変化を見ると、今は残留に向けてチーム内での化学変化が絶対必要な時期なのだ。そして最終期限ともいえる。フロントはようやく過去の経験を上手く生かすことができた。最後の切り札とはこういうことなのか、と思いたい。


追伸:今朝の日刊にこんな名波のコメント記事が
デカモリシについて

「あんなヤツいなかったよ、ジュビロ(磐田)には…。シュート力は天性のものがあるね。コーチ兼任でもいいから俺に3年預けてくれないかな。育ててみたいね、あんな選手を」。そして最後には昨季のJリーグ新人王の磐田FWカレン・ロバートの名前を出し「現時点でもカレンより確実にいい」とまで絶賛した。

すでにコーチは兼任しているようだ(笑)