hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

内向きに近づいて行く時期〜『TRANSA』

なぜかいきなりカエターノ・ヴェローゾにハマっている。もうすぐ新作が出るってことは関係ない。よく聴いているのは初期のロンドン亡命時代の曲なのである。71年発表の2作品、3作目の『CAETANO VELOSO』と4作目の『TRANSA』がいい。
当時ブラジルを牛耳っていた軍事政権から逃げるようにしてたどり着いたロンドンの曇り空の下で生まれた、ひねくれたブラジル音楽。今の東京に住んでいて共感する都市感覚が感じられ、肌触りが良い。書いていて何のことやら分からないが、そんな感じなのだ。ブラジル人の音楽に対する感性とは、その見た目とは異なり、もしかしたら世界一繊細なものかもしれない。
そんな話はともかく、こういうのを好んで聴くようになるということは秋が近づいているってこと。音楽にも季節感ってものがあるのだと思うよ。

Caetano Veloso: London London

Caetano Veloso: London London

Transa

Transa