hirogoal’s blog

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日本対イエメン〜成長過程の代表ってあり?

午後10時過ぎに帰宅。テレビをつけるとハーフタイムに入ったところだった。
後半に入る前のこと、日本代表は1982年11月に一度イエメンと対戦したことがあるとアナウンサーが語っていた。解説の金田氏も出場していたそうだ。ビバ探究本を取り出し早速確認した。1982年11月23日、インドのニューデリーで行われたアジア競技大会において南イエメンと対戦し3−1で勝利している。


さて、2006年のイエメン戦について。最近の代表を見ていなかったので新鮮な面ばかりが映る。まずフォーメーション。ネットの情報ではDFが三都主、坪井、トゥーリオ、加地、MFには阿部が位置することになっていたので、てっきり4バックかと思っていたら、どう見ても3バック。ピッチ全体が見にくいテレビ中継を5分間じ〜っと眺めてようやく阿部がDFラインに入っていることを知る。
トゥーリオ、坪井が高めの位置に入れ替わり上がって行く。すると彼が真ん中に入る。上がってもボランチの位置まで。あまりパスも出さない。完全にDFに徹している姿に驚いた。
後半から入った佐藤寿人は相手の強いタックルを何度も受けていた。彼はファールを受けても試合を止めるようなアピールをあまりしない。なかなか倒れないのもいい。
羽生があまり目立たない。スペースを作る動きが多いから?とにかくボールタッチ数が少ないため画面にはなかなか映らない。彼のポジションを確認するまでにかなり時間がかかった。


試合はその羽生に変わって入った我那覇がロスタイムに泥臭いシュートを決める。1−0で日本の勝利。彼の裏でトゥーリオが走り込んでいたのもよかった。アシストは巻。試合中走りまくっていた彼のヘッドがゴールに結びついた。巻は本当によく頑張ったよ。ロスタイムには梅崎が出場した。時間稼ぎの場面だったのがちょっと残念。もっともっと見たい。出場しただけでもいい経験をしたと思うべきか。


で、試合後ビデオで前半を見た。気づいた点をいくつか。
・遠藤と加地は攻撃の中心だった。もし羽生ではなく二川との絡みなら、もっとよい流れが出来ていたかもしれない。攻撃に関してはあえてユニット化をしなかった?
・前半イエメンのカウンターがボランチに位置する鈴木の両側を何度も突いていた。それを察知した阿部がポジションを上げてフォロー。これは自分の判断で動いたのだろうか。この試合はあくまでもDFに徹した阿部である。
・アレの守備力が向上したのでは、と感じた。トゥーリオ、坪井が上がったあとのフォローも上手く出来ていた。
・相手ゴール前での攻撃で裏をかく動きが非常に少ない。イエメン守備陣にバレバレ。もうちょっとDFを”ダマす”プレーが見たい。


大熊コーチの大声を聞くと、このチームはまだまだ発展途上なんだと感じる。本当の代表になるには時間がかかりそう。見るほうもガマン。(ガマンしたら大きな結果が待ってそうな予感がするよ)