hirogoal’s blog

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ジョニー・キャッシュの『パーソナル・ファイル』

グラム・パーソンズの『コンプリート・リプリーズ・セッションズ』のDisk 3『オルタネイト・テイク』を聴いて思い出したのはジョニー・キャッシュの『パーソナル・ファイル』だ。このCD2枚組のアルバムはキャッシュの私生活が安定し始めた1973年から1982年までに自宅のスタジオで録音されていた私的な録音を集めたもの。


キャッシュは自作のカントリーソングにゴスペル、賛美歌、19世紀の曲、アイルランドフォークソングといった曲を一人弾き語りで演奏している。
このCDを流すと次第に部屋の中は静かな雰囲気になる。テレビを消して、この静かな雰囲気をじっくりと堪能したくなる。


ここにはザ・バンドの初期の曲にも共通する時代性のなさがあることに気がつく。それは一体いつの時代の曲なのかさっぱり分からなくなるような感じ。古いような新しいような、今すぐそこにいるような感じ。


あの低い声が、より深く濃く低く聴こえる。思わず蛍光灯を消して、机の小さな電灯だけで音楽を聴きたくなる。


まだ月曜日の晩なのにヤバい感じ。