hirogoal’s blog

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その水をいかに飲むか〜オシム、川淵会談

オシムと川淵会長との会談が行われた。そのなかでオシムは「古い井戸に水が残っているのに、すぐに次の井戸を掘るのはどうか」と話したそうだ。なんて興味深い例えなんだろう!


それは古い井戸の水をすべて飲み干してから次を掘るべき、という意味ではなく、古い井戸に水が残っているうちに新しい井戸を掘らなければ、日本サッカーは干からびてしまうよという意味であろうし、古い井戸の水も(新しい井戸から潤沢に水が出るまでは)大切にしなければならないという意味でもあるのだろう。


しかし、いくらオシムが水脈を見つけ出すことのできる優秀な職人だとしても水を作ることは困難だ。できてもわずかだろう。つまり、Jリーグを頂点とする大きな日本サッカー界という大地が、時間をかけて岩肌で磨きながらおいしい水を作り出さなければならない。


とてもおいしい水が飲めるのだが、わずかな水脈を延々と使い続けるのなら、クラマーが作り出した井戸や、オフトが作り出した井戸と同じになってしまう。干からびるまで、それを飲み続けなければならなくなる。


一朝一夕で、強くて新鮮な日本サッカーなんて薄日すら見ることはできないってことを○通や、テレビ○○に知らしめなくてはならないぞ。会長。