hirogoal’s blog

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ああっ、もったいない 〜 C組 オランダ対コートジボアール


ゴットリープ・ダイムラー・シュタディオン(シュツットガルト


最後のフリーキックのチャンスを逃し、解説の木村和司が放った「ああっ、もったいない」って言葉が全てを表してる。こんな形で終わるなんて。もちろんコートジボアールのことだ。
早くも発表されているFIFAのMatch Reportを見ると、シュート数はオランダのほぼ倍。枠内シュート数も上まり、ファールも少ない。チャンスは多いのだけど、ゴールを決められない。これは今回参加しているアフリカのどのチームにも言えることだ。日本だけではない。サッカー発展途上のチームに共通しているのはココなのだと思う。


ドログバキャプテンシーに涙腺がゆるむ。後半の何分頃だったのだろうか。オランダの選手がピッチ外でうずくまるのだが、コートジボアールはプレーを続ける。主審も分かった上でプレーさせているので問題はないのだが、オランダサポのブーイングにコートジボアールの選手たちはとまどい、ボールを外に出そうとする。しかしドログバだけは違った。選手を叱咤し、プレーを続けさせようとしたのだ。弱い者が強い者に気を遣ってどうする!おそらくチェルシーでスーパースターになるまで相当苦労したのだろう。そこに中田ヒデと同じものを感じた。


唯一の素晴らしいゴールを決めたバカリ・コネ、前線でDFと競り勝ちチャンスを作ったアルナ・コネ、サイドを何度も上がり運動量で貢献したアルチュール・ボカ、ドログバだけではない。選手のだれもが最後までオランダを苦しめチャンスを作り続けた。このチームが決勝トーナメントへ進めないのは残念。ブラジル、イングランド、イタリア、メキシコ、もちろん日本。その対戦を見ることができないのが本当に残念だ。
しかし、こういうチームを見ると、次回ワールドカップへ行きたくなる。アフリカが身近になった。南アフリカか〜。楽しみかもしれないぞ。