hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

90年代のディラン&ザ・バンド

ビリー・ブラッグとウィルコが組んだアルバムを聴く。タイトルは『Mermaid Avenue』。かのウディ・ガスリーが書き残した詩にメロディを付け、さまざまなアレンジで演奏されたものだ。
歌詞が書かれたのは1930年代後半から40年代後半のあいだ。メロディが書かれたのは90年代後半。約50年の歳月を経てレコーディングされた曲たちだ。
おそらくウディ・ガスリーアコースティックギター1本でこれらの歌を歌っていたのであろう。それが見事なアレンジで生き返っている。どことなくディラン&ザ・バンドの『地下室』を思わせるのは、古く懐かしさが漂うがどこの時代の曲が分からないという共通点を持つためか。(メロディがディランしている曲が多いのはご愛敬(笑))


ウィルコ独特のカントリー風味溢れる曲がある一方、シンプルな歌詞の曲はアコースティックギター1本で歌われるという趣向も良い。そういった曲の1つ「Birds And Ships」の最後の歌詞は泣ける。フェアポートのようなアレンジも美しい。


Birds may be singing in my eyes this day
Sweet flowers blossom when I smile,
But my soul is stormy and my heart blows wind,
My sweetheart rides a ship on the sea


Mermaid Avenue

Mermaid Avenue