hirogoal’s blog

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One Night Stand: Sam Cooke Live at the Harlem Square Club, 1963〜Sam Cooke

1963年1月12日、アメリカ、マイアミのハーレムスクエアクラブで行われた素晴らしいライブを収録したアルバムだ。これぞアメリカが誇る世界遺産
このCDは今年の9月に発売されていたのだが品質不良の盤が見つかり、一度廃盤となっていた。先週ようやく再発売となり聴くことができたのだ。ホントに嬉しい。
公演半ばに録音技師が興奮してしまい、思わず拍手している音が入ってしまったことでも有名。白人向けにあま〜いポップスを聴かせていたサム・クックが実は超弩級のソウル・ボーカリストであることを世間に知らしめたアルバムでもある。(けど彼の死後20年近くたって発表されたんだな。これが。)
大体オーティス・レディング忌野清志郎のアイドル!)が目標としたミュージシャンだよ。ただ甘いわけない。会場の観客をゴスペルのコール&レスポンスのように興奮させて歌わせ、その上に自分の感情入りまくりのボーカルを乗っけちまってる。ホントは何オクターブも出せる声なのに熱いシャウトに徹してるんだよ。なんてライブだ。
バックを務めるのはその後アレサ・フランクリンフィルモアライブで有名となるキング・カーティスのバンド。この時点で既にコーネル・デュプリーがギターを弾いていることに注目。けどアレサのライブと違い、ここではまだ圧倒的なサム・クックのバックミュージシャンでしかない。
これを目の前で見たらどうなるのだろう。興奮しすぎて脱水状態になること間違いなしだなぁ。今、CDを聴いただけでダンス・トゥ・ザ・ミュージック♪、オン・ザ・レイディオ〜と大声で歌いたくなる(歌ってる?)
サム・クックレイ・チャールズは黒人音楽の世界を変えた。もっと日本でも聴かれるべきミュージシャンだと思うよ。

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club