hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

ピアノソロライブの名人〜矢野顕子『さとがえるコンサート』

最後にピンクのスーツを着込んだシークレットゲストが登場。その名は忌野清志郎。ビックリした〜。
今晩は矢野顕子の『さとがえるコンサート 2005』をNHKホールへ見に行っていた。セレッソのJ終盤の戦いに夢中になるあまりチケットを買っていたのをすっかり忘れていたのだが、偶然金曜の晩に思い出したのだ。よかったぁ。
で、初NHKホール。紅白やってるとこだよ〜とちょっと感激。席は真ん中ちょい左側の一番後ろだったが、いい音のホールだと思った。
途中から矢野顕子の音楽の良さとは何だろう、この音楽はいったい何なのだと思いながらライブを見ていた。自由だけどジャズではない。その手法を使っているだけだ。自分の頭の中を表現するのに、ああいうやり方しかできないのかなとも思った。音楽を使ったパフォーマンスというべきか。
アンコールで2曲(『デイドリーム・ビリーバー』と『ひとつだけ』)清志郎とデュエットした。そして最後の曲(NYで上原ひろみとレコーディングした『Grean Tea Farm』という曲らしい)を1人で演奏する前、矢野は非常に疲れていたように見えた。確かに清志郎自体が超個性的なのでお互いの良さを出しながら合わせていくことは至難の業だとも思うが、それより自分の自由を押さえることがもっとも疲れることなのかなと感じた。ピアノソロライブの名人である理由はそこにあるのかもしれない。
体の中から湧き出る音楽を押さえることに苦労しているとしたら、それは天才しか経験できないことなのだ。ホントに凄いモノを見させてもらいました。(明日もNHKホールでやってるよ〜。興味ある人はぜひ。)


あっともう一つ書き忘れてた。矢野顕子は相変わらずカバー曲を探す名人だ。今日もエルレガーデンってバンドの『右手』という曲をカバーしていた。これがまたいい曲なんだ!帰りに寄ったタワレコでこのバンドのCDを試聴して、これまたビックリ。今風パンクじゃないの〜。どういうふうに矢野顕子とこのバンドの接点があったのか。おもしろ謎だな〜。
ピヤノアキコ。~the best of solo piano songs~ (SACD-Hybrid)ホントのきもち