Mr.Soul

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club

ソウルミュージックを創った天才の一人サム・クックの名盤が9/20に再発される。
今までは”Live at the Harlem Square Club”というタイトルで発売されていたが、このたびLIMITED EDITIONとして、タイトルも上記のようにちょっと変わり、装いも新たにして発売されることになった。収録予定の曲目を見ると未発表曲が加わったわけではなさそうなのだが、音源のリマスターぐらいはしてくれるだろう。とても楽しみな再発だ。

サムは1964年、わずか33歳でその生涯を終えた。当時はまろやかなポップな曲を主にレコーディングしていたため、彼のレコードはまるで白人のナイトクラブ向けに歌ったような甘い曲しか有名ではなく、Mr.ソウルの称号もよくわからないものだった。
しかしこのアルバムがなぜ彼がMr.ソウルなのか、オーティスのアイドルだったのかを説明してくれる。黒人の観客を前に熱く、激しくシャウトする。心に訴えるような音楽。
何か行き詰まったときに聞くと、吹っ切れる音楽でもある。当時はゴスペルもソウルもその境界線はなかったのだと思い知らされる。
この音源が世に出たのは死後20年近くたった1985年のこと。ホント無事に発売されてよかった。