hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

魔法使いのジャズアルバム

今年最初に買ったCDはマイルスの『Sorcerer』
続く『Nefertiti』と合わせ、アコースティック時代の
マイルスの最高傑作中の1枚と言われているアルバムだ。
そしてマイルスが他のポピュラーミュージックを
非常に意識し始めた時代のアルバムでもある。


録音は1967年。
ポピュラーミュージックの名盤が数多く生まれた年だ。
ジミヘンの『Are You Experienced?』
ヴェルヴェッツの『The Velvet Underground and Nico
アレサの『I Never Loved a Man (The Way I Love You)』
ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』
ドアーズの『The Doors
オーティスの『Live in Europe』
などなど、名盤ぞろい。


それらと比較すると『Sorcerer』は、はるかに難しい音楽。
聴き手の技術的知識度を試し、考えさせる。
その辺りが分かれば、深みは倍増するアルバムかもしれない。
僕なんかは演奏技術が全く分からない人なので、
的外れに、勝手な良さを見つけ出して聴いている。
部屋の空気をキレイにしてくれるような、
心地よいハーモニーが次から次へと流れる音楽と
認識して楽しんでいる。
まあそれでいいのだ。音楽なんてもんは(笑)


で、マイルスはこれ以降大きく舵を取り、
それまでとは、まったく違う技術を用いて
エレクトリックで、ファンキーで、アバンギャルドな世界へと
流れ込んでいく。
これがまたいいんだなぁ。

Sorcerer

Sorcerer