With the Beatles
この連休で買ったCDは2枚。1枚はビートルズの『Rubber Soul』、もう1枚はジェフ・マルダーの『Having a Wonderful Time』。ラバーソウルはもちろん「2009年リマスター」だけど、ワンダフル・ライフのほうは「2009年最新マスターを使用」と帯に書いてある。タワレコ30周年記念としてタワレコ限定で発売された国内廃盤再発シリーズの1枚なのであるが「2009年最新マスター」とは果たして何なのか(笑)まあ解説、歌詞対訳がついてこの値段なら文句は言わない。
ビートルズはゆっくりゆっくり買い集めていこうと思っていたのだけど、これで3枚買ってしまったことになる。ぜんぜんゆっくりじゃない。そのきっかけは『With the Beatles』の驚きにあった。
よく考えてみると、このアルバムをちゃんとしたステレオで聴いたのは初めてなのかもしれない。それはさておき、とにかくソウルフルで素晴らしいのだ。昔ラジカセで聴いていたときはちゃちなイメージだったのが信じられない。今聴くと歌も演奏も素晴らしいということがよく分かる。
”All I've Got to Do”のサビ前のフレーズ
And the same goes for me,
Whenever you want me at all.
の「ウェネェヴァ!」とふつふつと沸き上がるように叫ぶところなんか、もうホント最高である。ブルーアイドソウルとはこういうことを言うのだ!とこっちも叫びたくなる。
同様なのが
"Please Mister Postman"
"You've Really Got a Hold on Me"
"Money (That's What I Want)"
いずれも昔から大好きなカバー曲だ。ソウルの歴史を一巡して聴いた耳で聴くとジョンはR&Bがホント好きなんだなぁと感じる。本家モータウンがあえて薄くしていた黒っぽさを、逆に強めて歌ってることがよく分かるのだ。オリジナル"Not a Second Time"を聴いても、その辺ジョンはマニアだ。
で、もう一つ別のアメリカを感じさせるのが
"Till There Was You"
もとはブロードウェイの劇中歌らしいのだが、まるで70年代ウッドストック派の匂いを感じさせる曲にアレンジしている。ポール(&ジョージのギター)もすごいねー。
というわけで、ジェフ・マルダーの『Having a Wonderful Time』と同じテイストを持った、アメリカポピュラーミュージックの歴史を集めたアルバムであったのだ。『With the Beatles』は。1963年に出たアルバムとは思えない。
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