天才ローランドカーク
ただいまWOWOWの『JAZZFILE』で1963年と67年のテレビスタジオでのライブを放送中。なんてかっこいいんだ。3本のサックス(うち2本は変形させたサックス系楽器)を首からぶら下げて代わる代わる吹く。途中フルートを吹いたり同時に鼻の息で笛を吹いたりする。が、それは見た目の話。
音はソウルフルでいい意味で重い。大好きな音だ。この人の演奏を聴いていつも思う。ジャズの時代性を感じない音楽だということ。デューク・エリントンからコルトレーン、フランク・ザッパ、ジョン・ゾーンの音も聞こえる気がする。まさに生きた尖ったジャズ。本人は1977年にわずか41才で亡くなった。しかしその音楽はほんの少しかもしれないが、いつまでも世界に刺激を与え続けていると思う。