hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

フジロックフェスティバル’07〜フル参戦の気持ちよさよ!

今年のフジロックはホントいい天気に恵まれた。参加した過去3年間ではダントツ。29日の午後2〜3時ごろに若干雨が降ったけど、こんなの降ったうちには入らない!最終日には同行者の皆さんが長靴をしまっていたほど。

そして今回は初の3日間すべてに参加。初日の晩酔っぱらって記憶を飛ばしたりしたが、それ以外は体調もばっちりで、結果23バンドを見ることができた。


初日 7/27(金)は
渋さ知らズオーケストラ(@FIELD OF HEAVEN)※1曲のみ
畠山美由紀 with ASA-CHANG&ブルーハッツ(@ORANGE COURT)
中孝介(@Gypsy Avalon
akiko / Moreno-Domenico-Kassin+2(@ORANGE COURT)
RAILROAD EARTH(@FIELD OF HEAVEN)
ELANA JAMES AND HOT CLUB OF COWTOWN(@Gypsy Avalon)※1曲のみ
MUSE(@GREEN STAGE)※2曲のみ
FOUNTAINS OF WAYNE(@RED MARQUEE) ※途中から記憶がない(笑)
の8バンド


2日目 7/28(土)は
少年ナイフ(@RED MARQUEE)
KULA SHAKER(@GREEN STAGE)※2〜3曲のみ
LILY ALLEN(@RED MARQUEE)※2曲のみ
KAISER CHIEFS(@GREEN STAGE)
IGGY & THE STOOGES(@GREEN STAGE)
浅井健一(@RED MARQUEE)※2〜3曲のみ
JONATHAN RICHMAN(@苗場食堂)
の7バンド


最終日 7/29(日)は
MIKA(@GREEN STAGE)
上原ひろみ〜HIROMI'S SONICBLOOM(@ORANGE COURT)
clammbon(@WHITE STAGE)
TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA(@GREEN STAGE)
CLAP YOUR HANDS SAY YEAH(@RED MARQUEE)
スカンク兄弟 with 原田郁子(@苗場食堂)
THE CHEMICAL BROTHERS(@GREEN STAGE)※2〜3曲のみ
LOSTPROPHETS(@GREEN STAGE)
の8バンド


どれも良い音楽を聴かせてくれたのだけど、個人的に星三つ与えたいのは下記のメンバーだ。


中孝介
野外、いい天気、夏。そしてジプシーアバロンに似合う、とても美しい歌声。
奄美じゃこんな場所でライブはできないんです。ハブが出ますからね」と言われて、なんてフジロックは幸せなんだ!と思ったり。


akiko / Moreno-Domenico-Kassin+2
音楽性の高さでは、最終日のひろみちゃんと双璧か。モレーノの声があまりにもカエターノ(お父さん)に似ていてビックリ。akikoも盛り上げ上手で良かったのだけど、バンドだけでの演奏のとき、そのアンサンブルの見事さに鳥肌が立った!


RAILROAD EARTH
フジにはかかせないのがヘブンに登場するブルーグラス・ジャム系のバンド。去年のチーズも最高だったが、こいつらもツボを外さない。長い曲を飽きさせずに、気持ちよく聴かせていた。


少年ナイフ
想像を遙かに超える骨太ロック!出てくる音のパワーに圧倒された。彼女たちのMCの微笑ましさとあまりにも対照的。
正統派ラモーンズフォロワーバンド且つ、日本が誇るロックバンドだ。うん。


KAISER CHIEFS
ステージの背面にはビートルズ来日公演を彷彿させるデザインで大きく『KAISER CHIEFS』の文字が。ブリティッシュロックファンにニヤッとさせる演出だ。実際演奏も素晴らしかった!元気さでは今回のフジでNo1かも。
で、何を思ったのかボーカルのリッキーが演奏途中にステージを降りて、大塚製薬のブースへ直行。なんと、彼はポカリを取りに行っていたのだ。お金はちゃんと払ったのかな(笑)


IGGY & THE STOOGES
衝撃。
ホントこの言葉がよく似合うステージだった。
始まる前はイギーのオーラだけを見ることになるのかな、と思っていたのだが良い意味で裏切られた。
バンドの音が尖っていてカッコイイ。イギーの神話によく似合う音。
感心したのがステージに何度も登場したマネージャーらしき人。イギーと対照的に普通のおじさんの格好なのだが、ステージに上がった多くのファンからイギーを守ったり、マイクコードがもつれたら、きれいにほぐしたり。
こんな人が傍にいるからイギーは無事に還暦を迎えたのだなぁと思った。


MIKA
ピチピチの青いジーンズ。イケてないアイドル歌手のような衣装で登場のMIKAが、今年一番のハッピーなステージを見せてくれた!
何オクターブにも及ぶ声で歌われる楽しいメロディーを聞くだけでも気持ちよいのに、最後の曲"Lollipop"では赤、青、黄色のでっかい風船と着ぐるみの動物たちが登場。会場中に浮かぶシャボン玉と合わせ、不思議なアニメーションの世界にいるような錯覚にアタマはクラクラ。


上原ひろみ
MIKAのあと急ぎ足でオレンジコートへ向かったのだが、道は大渋滞。皆さん同じこと考えてるのだ。ははは。
ワイトステージ手前からボードウォークを通り何とか間にあった。
「ただいま〜」
と大きく叫ぶひろみちゃんを見て、ちょっと感動。
バンドメンバーは2月に見たときと同じだったのだが、演奏はかなりこなれていた。堅さがとれ、より有機的になった感じ。
テクニックが導く音のジェットコースターぶりは相変わらずで、これがまた気持ちよい!MIKAの美しいメロディを聴く気持ちよさとは非常に対照的で面白かった。


CLAP YOUR HANDS SAY YEAH
少年ナイフと同様、CDより遙かに骨太なロックだった。そしてNYのバンドらしい、カッコイイ音楽。
最後の曲が終わり、客電が付いても演奏を求める声は止まず、なんとアンコールを見ることができた!(フジでは進行上なかなか見られないのだ)
曲が始まって再び驚く。
演奏されたのはニールヤングの"Helpless"だったのだ!
アレックの声はデビッドバーンそっくりだ思っていたのだが、実はニールヤングだった。そういうことだったのか。


スカンク兄弟 with 原田郁子
普段(僕が)見ることができないバンド。こういう意外性がフジロックのよさ。
ここにクラムボン原田郁子ちゃんがいることが僕にとっては不思議なことなのだけど、「いい女〜♪」って観客みんなで大合唱すると自然な感じがするのだ。スカンク兄弟と並んだ姿はお似合いだったね。
明るく楽しい音楽満載のステージに郁子ちゃんも笑顔、笑顔、笑顔。フジロックならでは、苗場食堂ならではの幸せな雰囲気を楽しんだ。


すべてのステージが終わり、帰ろうとしたところグリーンステージの巨大なスピーカーからジョンの”Power To The People"が流れてきた。

なんて気持ちいいんだ!フジに来てよかったと改めて思った瞬間だった。