hirogoal’s blog

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明るい、スバラシイ、丸岡高校!〜第85回高校サッカー選手権準々決勝 八千代vs丸岡

試合終了後、画面に映った丸岡キャプテン徳丸選手の笑顔がよかった。試合は1対2で八千代の勝利。彼は負けたのに泣き崩れることなく明るい笑顔で八千代の選手たちに握手をしていた。


今日は起きたのがお昼だったため、高校サッカー準々決勝はテレビ観戦にした。三ツ沢で行われる八千代の試合が見たかったため、第2試合には間に合う駒沢へ行くのを止め、自宅に留まった。


テレビでは第一試合の静岡学園vs作陽が面白い内容で満足。そしてようやく見られた八千代のゲームが始まった。噂の山崎、米倉両選手は想像以上に素晴らしいテクニックを見せてくれた。しかしもっと驚かされたのは丸岡のチームとしての完成度である。徹底したカウンター戦術をそつなくこなし、ディフェンスの内容もよく、中盤もしっかりしたテクニックで丁寧につなぐ。そして裏へ抜けるFW陣の巧みさ。チームとしての完成度は明らかに丸岡のほうが上に見えた。
しかし、最後には八千代のDF宮川の巧さが丸岡FW棗の裏への動きを封じ、山崎のテクニック、フォワードとしての嗅覚が丸岡の壁を破った。


決めるときに決められて、守るべきときに止められるのが本当に強いチーム。そういう意味で八千代が勝利者としてはふさわしかった。しかし、全国にはJクラブがなく、サッカーより野球という地方がまだまだ多い。そういう地方の高校チームも地道に頑張ればサッカーどころのチーム(クラブチーム)に劣らない実力を身につけることができるのだなと実感した試合だった。


徳丸選手の笑顔が「どうだ!」ってテレビの前の全国のサッカーファンに胸を張っているように見えたのは当然のことなのである。