hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

僕は今まで箱根駅伝の中継をまともに見たことはなかった。

昔は今みたいにサッカーだけではなく、いろいろなスポーツを観戦するのが好きで駅伝もよくテレビで見ていたのだけど、これだけはまともに見ようと思えなかった。


箱根駅伝に感じた違和感。それは関東の大学しか参加しない大会を、なぜ全国中継で長々と放送しなくてはならないのかってことだった。確かに昨今、関東の大学に全国のスポーツエリートが入学している時代だから関東の大学イコール全国区と強引に括ってもおかしくないのかもしれないが、やっぱり引っかかるものがあった。
実際理由がどうであろうと、東京に住んでいる今は、郷に入っては郷に従えってことなんだけどね。でも”学連”って言葉はイマドキどうだろう。僕が大学時代は運動部に参加していなかったせいか”学連”って言われても、ホントはどんなことしているのかネットで調べても、ピンとこない。


さて、ハナシがずいぶんと脇道にそれたが、何が言いたいかっていうと、今井正人の走りがそんな醒めた気持ちをぜ〜んぶ吹っ飛ばしてしまったってことが言いたいのだ。
一人のランナーの走りが、周りのすべてをすべて消し去った。ただ目の前にあるのは、あの急な坂の山道を悠々と走り抜くその気高い姿のみ。
そして復路においてはキャプテンらしく、各区を走るランナーたちに気を遣っている姿がテレビに映っていた。ただ普通と違うのはカメラを意識しないその姿。とても印象的だった。良い意味で大衆受けするスターの素質が十分にあると感じた。


彼は卒業後トヨタ九州へ入社しマラソンに挑戦するそうだ。チームの監督は森下広一。懐かしい名だ。バルセロナオリンピックのマラソン競技メダリスト。てっきり旭化成にいるもんだと思っていた。
この銀メダリストの下、彼がどのように成長していくのか。とても楽しみであると同時に、マスコミに潰されないよう切に願う。