hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

あこがれた音楽をリスペクトする気持ち

There's a certain girl I've been in love with a long, long time.♪
ああ、トゥーサンの声が、曲が流れると心躍るって感じ。背中がゾクゾクってする。ホーンセクション(The Crescent City Horns)の音も気持ちよく響いているし、コステロの熱のこもったバックコーラスも微笑ましいし、いいとこだらけの曲だなぁ。


先週の土曜日にコステロ&トゥーサンの新作ライブDVD"Hot As a Pistol Keen As a Blade "を購入した。タイトルがいいね〜。無駄な音は一つもなく、ただ、ただ曲を、音楽を聴かせることに専念しているライブが収録されている。
やっぱり一番出来のいいのは新作の曲。しかし昔の曲もいつものようにアレンジを変え、斬新に聴かせる。『King Of America』収録の”Poisoned Rose”は思いっきり南部のブルースに。まるでGoldwaxから出ているレコードを聴いているよう。オリジナルのストイックなアレンジもよかったけど、これも似合う。
"(I Don't Want to Go To) Chelsea "や”Pump It Up” といったパンクな曲ではホーンセクションのメロディが新たな色を付けている。ほんのちょっとニューオリンズって感じが新鮮。


終盤ではお楽しみのニューオリンズR&Bクラシックの数々が演奏される。ちょっと前のめりの"Yes We Can Can"や"Fortune Teller"といったノベルティソングが立派なロックンロールに変身していて驚く。
アンコールはトゥーサンのピアノソロでスタート。プロフェッサー・ロングヘアーの名曲メドレーだ。やっぱり僕はピアニスト病(アッコちゃん×上原ひろみ病という)にかかっているようで、今はこのメドレーが一番よかったりして(笑)


エルビス・コステロという人は自分の音楽史をあっちから、こっちから様々な角度で見ることができる人である。その音楽史というのはアメリカ南部に根ざした音楽をリバプールからあこがれて聞いていたというところからスタートしている。若い頃からこれらの音楽に夢を見て、売れても何歳になってもリスペクトするという気持ちが揺るぎないのがよい。
あこがれの音楽をリスペクトする気持ち。なくさないようにしたいね。


Hot As a Pistol Keen As a Blade [DVD] [Import]

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