hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

オシムのいじめ

オシム監督の記者会見の内容を知ることはとても面白い。代表監督というより、一人の論客の発言として読むことができるからだ。そして一番面白いのはサッカーのことより(目の前にいる)マスコミへの対応、発言である。
一度J2のあるチームの記者会見会場を見学させてもらったことがある。会場に記者は十数人いたのだが、質問したのは確か二人。監督はサービス精神旺盛な人だったので、その数少ない質問に大して丁寧に回答、説明していた。静かな雰囲気の中、他の人は聞くことがないのかなと思っていたのだが、それは違うということがすぐに分かった。
記者会見が終わると、半分ぐらいの人たちが監督のあとを追うのである。そして監督を囲んで話を聞き始めた。いわゆる囲みインタビューってやつだ。そこで裏話や、オフレコの話を聞いている様子だった。
当然のごとく行われるその風景を見て思ったのは、どうして公式の記者会見で聞けないのだろうか、ということだった。サッカー記者だけではない、テレビで見る姿から政治記者にもそういったイメージを持っている。公式の場所で間違った質問をしたら、仲間に迷惑がかかるとでも思っているのか。そもそも間違った質問なんてあるのか、囲みならいいのか、おまえら誰のために書いているのかって問題もある。


で、今日のオシムの発言。
またまた面白い内容だった。ネットにアップされている会見全文を読んでいるだけで楽しい。そして明日の一般紙、スポーツ紙がどのように取り上げるのかも興味深い(笑)
オシムの最後の発言
「私はメディアのみなさんと意見のキャッチボールのできる雰囲気を作ろうと思っています」
たぶん囲みなんてできなかったであろう記者たちがオシムのボールを上手く受け取れるのか。ホント明日の新聞を読むのが楽しみだなぁ。


(あっ、反町さんや田嶋さん、大熊さんに囲みができているかもしれないな。連携、連携)