hirogoal’s blog

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新しいサッカーを見た。〜 E組 イタリア対ガーナ

開始すぐから、これは名勝負になるぞと感じることができた。これはすべてが「上手い」イタリアと、個人技術と組織がアフリカでもっともよく融合したチームの対決なのである。
まず驚きはガーナの落ち着き。こんなにバタバタしないアフリカのチームは初めて見た。コートジボアールの躍動感あるサッカーとはちょっと違う。そしてあの黄金の中盤。エシアン、アピアムンタリは強くて上手い。世界でもトップクラスの中盤だ。しかし、問題はそのあと。彼らから出たパスにサイドバックフォワードが絡み、シュートを放つのだが、精度が低い。う〜ん。
対するイタリアの攻撃、守備の洗練さときたら!彼らは無駄無く最短距離で動き攻撃し、守る。美しかったのはトッティがいたときの攻め。トーニ、ジラルディーノがまっすぐスペースに入り込み、それと同時にトッティピルロからパスが出て、簡単そうにはたき、いいクロスを入れる。ちょっとしたトラップミスもない。どれも「簡単そうに」行うというのがポイント。そして精度の高いシュート。それが何度も見られるところに新しいイタリアを感じることができた。


しかし決定的な差は、NHK解説の反町さんが「ああっ!」という叫び声を発した、イアキンタがクフォーのバックパスを奪い取りキーパーを交わしシュートを決めたシーン。あれを逃さず決める。そこんとこ。
イタリアのディフェンスにミスはなく、攻撃の際には隙を逃さない。本当にサッカーをよく知っているのだ。(おまけにカモラネージのような泥臭いプレーが出来る人もいるのだからね。はぁ〜)
これが世界一流と、そこまでに届きそうで届かないチームとの差。まだガーナも日本も歴史の積み重ねが必要だな。


ちょっと微笑んだシーン
前半26分、トーニのシュートのあとのアナウンサーのコメント。「まだクロスバーが揺れている感じがします。」
後半23分、ガーナのセンターバック上手かった!素晴らしいオフサイドトラップ