hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

From A Whisper To A Scream〜中途半端なコステロアルバムガイドVol.3



Almost Blue (1981)
オールモスト・ブルー
久しぶりのコステロガイド。チケットが届いたので再開〜。
ここ半年、一番聴いているのはジョニー・キャッシュだ。彼のおかげで僕はは本格的にカントリーという音楽にハマり始めた。今はそこから一歩踏み出し、少しずつハンク・ウイリアムスとかを聴いている。
その耳になって聴く『Almost Blue』なんだけども、やはりコステロの味が濃い。アトラクションズが醸し出すコンパクトでロックな演奏が、このアルバムをパワーポップカントリー(造語です)と言うべき音にしており非常に個性的なのだ。1曲目の”Why don't you love me”などはオリジナルのゆらゆらした酔っぱらいって感じの曲調を見事なロックンロールにしていたりして、カントリーはロックのルーツの1つなんだぞって言われているみたい。


このアルバムは前作『Trust』から続く曲作りのスランプを抜け出すために気分転換で他人の曲を歌ってみようと制作が始まったアルバムだ。ライブで何曲か歌ったらその中のカントリーバラードにハマってしまい、カントリーのカバーアルバムを作ろうということになったらしい。


僕の持っているCDは94年に出た再発盤なのだけど、その解説の最後にコステロが語る言葉、「グラム・パーソンズの2枚のアルバムの影響」を感じることはすぐには難しい。あの音とコステロの音の色が違うのだ。エミルー・ハリスの存在もある。しかしよく聴けば、その深いカントリー音楽への愛情が二人に同じようなベクトルを与えていたと感じることができる。音楽マニアコステロの真骨頂のアルバムの1つだ。

My favorite songは”How Much I Lied”