hirogoal’s blog

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フットサル日本代表壮行試合〜日本代表対ブラジル代表


5月5日のこどもの日。代々木第1体育館には8749人もの観客が集まった。試合の1時間半前に会場に着いたのだが、入場を待つ列は体育館をほぼ半周するほどの長さ。見るフットサルの人気も上がっていると実感できた。


試合は0対3で日本の惜敗。特に前半はファルカンの1点のみに押さえ込み、もしからしたら、と期待も膨らんだほど健闘していた。初めて見たブラジル代表は固い守備が印象的だった。テクニックという点で日本は見劣りしていなかった。しかしそのプレッシャーの厳しさ、フィジカルの強さ、判断のスピードいずれも日本を上回っていた。これでは日本に得点が入らないはずだ。


攻撃はスピードと決定力の確立を高める戦術に大きな差があった。日本はどうしてもカウンター攻撃になってしまうため攻めの枚数は少なくなる。そしてボール保持者は激しいブラジルディフェンスの前に余裕がなくなってしまい、ボールを失ってしまうシーンが多く見られた。ブラジルは早いボール回しにより、日本のディフェンスを左右に振り、隙を作りだそうとする。そこからダイレクトで精度の高いシュートを打ち、ゴールを決める。そしてミドルシュートの多さ。何度も打つことによりディフェンスに入った日本チームのプレッシャーを掛けにくくしていた。


日本で素晴らしかったのは始めの5分間のディフェンス。前半、後半ともにこの時間帯を凌いだことが善戦につながった。先発の国内組のセット(小宮山、藤井、小山、高橋)については批判するひともいるが、今日の出来なら合格点ではないか。そのあとの攻撃的な海外組(木暮、小野、鈴村、比嘉)のセットへスムーズに移行しブラジル代表を慌てさせる場面もあった。
日本のMVPといえるのはGKの川原。彼は気迫溢れるプレーを見せ、ブラジルの放ったシュートを何本も防いだ。ブラジルはやはりファルカンが楽しくテクニカルなプレーをたくさん見せてくれた。本調子ではないと思うが、観客を楽しませつつ勝つプレーをするということは素晴らしい。これぞブラジルだ。


ブラジル相手に善戦したこの調子のよさをいかにウズベキスタンへ持って行くことができるか。打倒イランへの良いスタートが切れたと思う好ゲームだった。