ユーモアを音にアレンジする名人〜デューク・エリントン
デューク・エリントンが映画『メリー・ポピンズ』の曲をまとめて演奏しているアルバムがあるなんて知らなかった。先日フクアリの帰りに寄った新宿のタワレコ9Fで偶然見つけたのだ。
いかがわしい雰囲気を出すことにかけては天下一品のサー・デュークの楽団だが、この清々しさ満載の楽曲たちを見事ユーモラスに演奏している。しばらく聴いていると、もしかしたらこれがホントのサントラ盤だったかな、と思ってしまうほど。
そう。数多く発表されているアルバム単位の組曲よりもミュージカルのほうが全然ハマっているのだ。彼らが本来持っているエンターテイメント性をより発揮しやすいからか。
まるで生きてような、スラム街でギラギラした眼をして何かを狙っているような、真っ白いレースのドレスを着て優雅に踊っているような、そんな感じさえするオーケストラのアンサンブルにデューク・エリントンの偉大さを感じる。
彼の後継者はもう出てこないのか。こういうのを一度生で聴いてみたい。
Duke Ellington Plays the Original Score From Walt
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