hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

2006年しとしと日記スペシャル!〜お正月だよロンドン・ロンドンその2

2日目その1。ホテルでイングリッシュブレックファーストを食べ、午前中からスタジアムへ向かう。曇り空から徐々に小雨がパラパラって感じの天気。やっぱり風が吹いていないとあんまり寒さは感じないものだと改めて思う。
オールドトラッフォードは思ったよりこぢんまりとしていた。印象は近代的なビッグスタジアムというより、大きな野菜市場といった感じ。非常に古くて大衆的。そして近代的な施設を作る予定なのかスタジアム改修中ということもあり足場も見える。
周りを一周し、ミュージアム見学へ。部屋の大きさはカシマのミュージアム程度かなって思っていたら、入ってすぐのところにアントラーズのユニが飾ってありビックリ。よく見るとアジアツアーの記録として展示されていたものだった。その奥はトロフィーの部屋。今までユナイテッドが獲得したトロフィーが部屋一杯に並べられていた。リーグ戦、FAカップ、トヨタカップチャンピオンズリーグで勝ち取ったものはもちろんのこと、ジュニアユースのものまでのかなりの量。面白かったは13才以下のカテゴリーの大会のカップ。なんとウェッジウッドの陶器製のトロフィなのである。”Wedgwood Keele Classic"という大会を同社が開催しているようだ。へ〜って感じ。

そしてこのミュージアムでもっとも感動したのがジョージ・ベストの部屋。ここには彼の履いていたシューズやユニが飾られているわけではなかった。何と世界中から送られてきたジョージ・ベストを追悼する贈り物が展示されているのである。彼が過ごしたチームのサポーターたちが、その時代のユニやマフラーに彼へ充てたメッセージを書いているものや、彼らが作成した様々なグッズ。その愛情の深さは僕の想像を超えていた。これほどまでに人気のあった選手だなんて。もっと日本でもこの選手のことは語られなくてはならないのではないか。せめてクライフ並にはねぇ。

その横は”ミュンヘンの悲劇”に関する記録の部屋。当時のことを報道した新聞や、事故で亡くなられた方、生き残られた方の一覧や写真が飾られていた。改めて当時の遠征の厳しさや、あれだけのメンバーがいなくなった10年後、ヨーロッパカップを勝ち取ったことの素晴らしさを感じるたりする。ちなみにスタジアムの外壁にはダンカン・エドワーズ等、亡くなったメンバーの名前が書かれたサッカーグラウンドを模したモニュメントが飾ってある。そして一番奥の部屋がユナイテッドの歴史と名選手紹介のコーナー。在籍した全選手の名プレーが見られるビデオ施設もあった。

ちょっとだけのつもりが1時間以上もミュージアムで過ごし、再び外へ。来たときには少ししか居なかったファンも既に大勢詰めかけていた。そしてユナイテッドグッズを売っている出店もかなりの数がオープン。そこで売られているTシャツは面白いものが多かった。パク・チソンブルース・リーに模したものや、モウリーニョを小馬鹿にしたものなんかは日本じゃ買えないな。格好良かったのがファンニステルローイカントナのもの。当たり前だけどベッカムなんてなかった。いずれもスタジアム内にあるメガストアには売っていないコミカルなものが多い。どこの出店も売っているTシャツ、マフラーのデザインは同じようだったので、肖像権やライセンスの関係でクラブと何か約束事のようなものが交わされているのかもしれない。

いつの間にかもう1時。ちょっとお腹がすいたので、パイとポテト、ホットドッグを頬張りながら、ビールを飲み、キックオフの時間までのんびりと過ごした。