落日のレアル〜エル・クラシコ
サンティアゴ・ベルナベウにスタンディング・オベーションが起こった。
後半32分、ロナウジーニョのゴールに、である。
レアルのDFラインは、バルサのプジョル、マルケスのように1対1で勝てるわけでもないし、見事なラインコントロールをするわけでもない。ある意味、世界一のファンタジスタはいとも簡単にレアルDFを抜いてゴールを決めたのだが、観客は強烈な仕打ちをした。
時代の流れを感じた試合。調子のよくない、というか、いつになったら良くなるのであろうジダン、ロナウドは目に見えてピークを越えているし、頼みのラウールは試合途中で怪我をしてしまった。こんな仲間の中、若いロビーニョは気負い過ぎのプレーが目立っていた。リーガ初のカードをもらってしまうほど。どう考えても楽しくなさそうにプレーをしていた。やはり、まともなのは古参のサルガドにグティ。このチームの作り方は明らかに間違っているということを物語っていた。そんなこと素人でも分かること。
結果は屈辱の0対3。もうレアルは何かが完全に崩れていた。もっとも気合いが入るはずのサンティアゴ・ベルナベウのクラシコでこの結果になるとは。今後、大変なことになりそうだ。
バブル弾ける雰囲気が漂うマドリードであったが、わずかの光は見える。望みは新しく入った南米勢か。彼らにスタメンが入れ替わったとき反撃が始まる。