hirogoal’s blog

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赤のテレキャスター〜”Corn Pickin' and Slick Slidin'”

今年に入り、Kieさんのお店でのライブの影響もあるのかカントリー系の音楽を聴くことが多い。とは言ってもコテコテのものをず〜っと聴くのは難しく、いわゆる”グッドタイムミュージック”に近いモノを好んで聴いている。もちろん今までもカントリー”近似値”アルバムは何枚も持っていて、特にグラム・パーソンズのソロアルバムなどは僕のお気に入りでもあった。
ロック系でカントリーに挑んだミュージシャンは結構いて、ミュージシャンレベルだとロック、カントリー、R&Bなどというジャンル分けを気にしない人が昔から結構いたのだなと改めて思う。


なんでこんな話を書きたくなったかというと、昨日ジェームス・バートンとラルフ・ムーニーが共作したアルバム”Corn Pickin' and Slick Slidin'”を購入したからである。ジャケットの二人がとっても格好良く(特に赤のテレキャスターを持ったジェームス・バートンはよい!)、60年代のカントリーミュージックの名作とのポップもこのCDを手に取らせるには十分であったのだ。
ジェームス・バートンの名を初めて知ったのは、中学生のころNHK-FMで放送されていた山下達郎の番組で(確か)リック・ネルソンの特集を聴いたことがきっかけだったと思う。70年代のエルビスプレスリーのほうね)のバンドのギタリストとしても有名という簡単な前振りがあったのかな。何かカッコイイギターだなと思った記憶がある。次にその名を聴いたのはもちろんコステロのアルバム"King Of America"。まあ当時は音楽雑誌、FM番組、フジテレビの深夜でのライブ放送等々で大盛り上がり大会だったため、ジェームス・バートンの名は何度も聞くことが出来た。もちろんアルバムでの演奏も渋くて、無駄な音がなく素晴らしいと思った。
そのあとかな、グラム・パーソンズを聴いたのは。バックミュージシャンとしてジェームス・バートンの名がクレジットされたのを見たときはわくわくしたものだ。
そして、とうとうこのアルバムである。
今まで僕が聴いたジャズではないインストの作品では最高のアルバムである。かなり弾いているのだが、しつこいところもなく、テクニックを無理矢理聴かされている感じもなくとても楽しく美しいアルバムだ。ラルフ・ムーニーの弾くペダルスチールも味があり気持ちいい。
アマゾンで調べたところ、このアルバムは今年3月にSundazedレーベルから再発されたものらしい。Sundazedはアメリカのメジャーではなかなか出せない埋もれた名作をいい音で再発してくれるレーベルで、Rhinoと並ぶ”いい仕事してますね〜”会社である。
それにしても青空のお天気にぴったしのアルバムだなぁ〜

Corn Pickin & Slick Slidin

Corn Pickin & Slick Slidin