hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

セレッソ対アントラーズ戦とA.マドリード対ビジャレアル戦



昨日のセレッソアントラーズ戦はBS-1でのテレビ観戦だった。解説の井原さんも褒めていたとおりセレッソのディフェンスは相変わらず好調。アントラーズ攻撃陣に対し1人抜かれたら、次のディフェンスがすぐ詰めるというように、早くて分厚い守りを見せていた。しかしこの試合はこれだけ。アントラーズのプレスが強烈に厳しかったため、序盤を除き、攻撃の形をほとんど作ることができなかった。
アントラーズは球際の強さや、こぼれ球への対応の早さもセレッソの上を行き、カウンターのチャンスを作らせない。もっとも象徴的だったのはロスタイム最後、曽ヶ端がハーフウェイラインまで上がった場面。ファビーニョはようやくボールに追いついたが、アントラーズの守備陣は曽ヶ端と連携をとり受けの形を作っていた。このディフェンスの早さにセレッソ攻撃陣は完全に負けていたのだ。
だから、この試合は引き分けだったことを良しとしよう。去年なら間違いなく負けている展開だったのだから。


さて、今晩はWOWOWで放映されたアトレチコ・マドリードビジャレアル戦をテレビ観戦。目についたのはビジャレアルのディフェンスラインの連携のよさ。前半終了間際に見せたラインコントロール、ケジュマンを前線に置き去りにしてオフサイドにした場面などは最高だった。このディフェンスラインのボール奪取からリケルメに繋ぎ、前線のフォルラン、ホセ・マリ、ソリンへボールを配球する。その流れるようなボールの繋ぎは早いだけではなく適当な緩急もあり、相手守備陣の守るリズムを狂わせることもできる。マルコス・セナリケルメの連携がもう少し良くなればかなり強くなりそうだ。
と、ここまで書くとビジャレアルが勝っているようだが、実は90分終わるまではアトレチコが1点リードしていたのである。しかもビジャレアルは1人少ないのだ。
アトレチコはとにかくフェルナンド・トーレスが最高に上手い。攻撃のよさはもちろん、サッカー勘が鋭いがゆえのディフェンスもお見事。しかし、いくらボールをキープしてもビジャレアルの体を張ったディフェンスラインを突破することができない。終盤が近づくにつれビジャレアルに勢いがつくが、同時にスタミナ切れの場面も目立ってきた。しかし根性のディフェンスで何とか耐える。そして運命のロスタイム。結局は最後の1プレーとなったリケルメの見事なクロスからフォルランの同点ゴールが決まる!
ビジャレアル我慢のディフェンスラインが勝ちに等しい引き分けをつかみ取った。やっぱ最後まであきらめちゃいけないな。サッカーの鉄則を見た試合だった。
でもホームでこんなのを見せられたアトレチコサポは気の毒だ。あーこわ。