hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

全員サッカーにスランプはない

ただいま帰宅。今日のビバ講座は臨時に行われたため、参加者は7名と少なかった。しかし結果的にU先生一人が話すこととなったため、僕にとっては非常に有意義な回となった。
延長戦で面白い話を聞いた。セレッソの前身ヤンマーのことである。
テッドマール・クラマー氏(80)は現代日本サッカーの父であるが、彼が日本でのコーチ業を離れるとき(1965?)にサッカーを書いていた新聞記者を集めいくつかの提言を行った。そのなかの一つに「トップレベルのチームを集め全国リーグを作れ」という話があったらしい。それがきっかけとなり協会だけでなく、話を聞いた新聞記者たちの助力もあり全国規模の日本サッカーリーグが誕生したのだが、当時有力なチームが関西にはなかった。しかしサッカーでは実績の全くなかったヤンマーが突然手を挙げたらしい。関係者はみな不思議に思ったそうだ。理由はあとで先生に聞いてみよう。ヤンマーのその後の活躍は言うまでもないが、セレッソサポにとっては重要な話だ。


さて、今日のジュビロ戦。BS-iで放映されたハイビジョン放送を見た。序盤はDF陣が乱れる場面もあったが、ファビーニョの見事なゴールからはセレッソのペース。見ていて負ける気がしなかった。個人の力ではなく、チーム全員の力で点をとり、守るのがセレッソのサッカー。だから得点32、失点33の得失点差-1という下位チームと同じような成績で暫定6位に位置することが出来るのだなと思った。その姿はガンバと正反対なのが面白い。
結局宮原は先発ではなく、後半30分すぎにモリシと代わって登場。初めはジュビロのパス回しに翻弄されているように見えたが徐々にチームの中にとけ込んでいった。極めつけは終了間際のペナルティエリア内でのシーン。古橋からのクロスを黒部が受けて宮原のほうへパス。しかし周りの気配を察知していた宮原はスルーし、ボールは長い距離を走り込んでいたゼ・カルロスへ。ゼの見事なシュートは川口に止められたが、宮原の感覚にはうなった。天才肌の選手だね。この手の選手は先発でないと結果を出さないケースが多いが、彼は上手くセレッソでの立場を生かすような気がする。
とにかくいい勝ちだ。ジュビロ戦では、なんと5年ぶりの勝利とのこと。小林監督の改革が実った勝利だな。全員サッカーはスランプになりにくい。優勝も夢ではないぞ!