hirogoal’s blog

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関東フットサルリーグ 第9節〜SHARKS対MALVA MITO FC

神奈川県寒川市?どこにあるのかさっぱり分からなかったのでネットで調べた。え〜と小田急線で海老名まで行き、JR相模線に乗り換えね。自宅からは締めて1時間ちょい。こんな遠くで関東フットサルリーグ第9節は行われた。
会場は寒川総合体育館。駅からは歩いて15分程度。ここはメインアリーナ、サブアリーナと二つの棟を持つ立派な施設で剣道、卓球などを楽しむ市民の利用者もたくさんいた。そして一番うれしかったのは試合会場でエアコンが効いていたこと。7月16日に行われた第4節の会場、駒沢屋内球技場では空調がまったく効いていなかったので汗だらけ、しかも自動販売機も売り切れで熱中症になれとばかりの環境だった。それに引き替えここはもう天国。(土足厳禁ってとこだけ×)


さて試合について。今日ココに来た最大の理由は第1試合のFUTURO対BOTSWANA FC MEGUROを見ることだった。しかし、もっとも興奮したのは最後の2試合、FIRE FOX対Black ShortsとSHARKS対MALVA MITO FC。それには理由があった。1stステージ最終日(9月25日の第13節)までに6位以内に位置しないと、1stステージの上位、下位で2つに分けられる2ndステージの上位リーグに参加できない。とくにBlack ShortsとMALVA MITO FCは今日勝たなければ、もう後がない1戦となっていたのである。


ここでは最後の試合SHARKS対MALVA MITO FCを書く。この試合は最近見たスポーツの試合の中で最高に面白いものだった。彼らの勝利に対する強い意識がこの試合を素晴らしいものにしたのである。
もう勝つしかないMALVAは開始直後からラインを上げて攻めにかかる。前半1分MALVAは勝利への意欲をはっきりと形にして先制点を決める。それはゴールキーパーからのボールをダイレクトでへディングしたものであった。これは当初から狙い通りだったのであろう。セットプレーの上手いMALVAならではの意表を突いたゴールだった。その後、2シーズン前のチャンピオンであるSHARKSが反撃し両チーム1進1退。手に汗握る好ゲームとなった。3対3の同点で前半終了。
MALVAはエースの9番、昨年リーグ得点王の矢の目がしっかりとマークされていたが、テクニシャンの8番清水を中心にゲームを進める。そして目を引いたのはセットプレー。精度が高く、バリエーションもある。SHARKSの裏をかくことに何度も成功していた。対するSHARKSは選手の能力でMALVAを上回る。5番松浦、6番下山、11番村松、12番鵜飼など実力者がしっかりと力を発揮し、主導権をなかなかMALVAに渡さない。
後半になり、SHARKSがボールキープする場面が多くなるのに合わせ、MALVAは得意のカウンターが冴え始める。中盤までに得点を取り合い4対4。当然のごとく両チームとも勝とうという意欲が非常に高い。だからどうしてもボディーコンタクトが多くなりファールの数も増える。残り5分でMALVAが5ファウル。残り1分を切りSHARKSも5ファウル*1。スタンドの観客も試合の熱さに巻き込まれ、集中力をもって観戦。審判に対するヤジも聞けるほどであった。第2PKで試合が決まるかと思った終了直前20秒前、SHARKSの松浦が見事なゴールを決める。そして試合終了。SHARKSが5対4で勝利した。
肩を落とすMALVAの選手たち。しかしその戦いぶりは見事だった。こんな試合を無料で見られる関東フットサルリーグはお得だ。もっともっと観客が増え、これらの試合をたくさんの人が見て欲しいと願う。

*1:6ファール目からは相手チームに第2PKという壁なしの直接フリーキックが与えられる