hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

よく聞く、または特別な思い入れのある5曲とは・・・

ちょっと時期を逸した感もあるけど、こないだもらったミュージカルバトン
Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
(よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
っていうのを書いてみる。この1曲というのは、実は特にない。そのときの気持ちでまったく変わってくるからだ。けどそれでは5曲選べないので、今まで印象に残った美しいメロディ、アレンジを持つ曲をいくつか紹介。


1)Please Let Me Wonder The Beach Boys
夏、しかも夕方になるとよく聴く曲。たしか高校生のころの夏休みだったかな。萩原健太さんの番組でソングライター特集をしていたときに紹介されていた曲だ。楽しく夏を楽しもうというより、しんみりと海を見ながらといった感じ。初めて聴いたとき、夕日が海に沈む風景を思い出させる美しいメロディに鳥肌が立った。
Today!/Summer Days (And Summer Nights!!)


2)Ain't no mountain high enough Marvin Gaye and Tammi Terrell
大学生のころ、”モータウン25”というビデオをレンタルビデオの中古コーナーで見つけて購入した。これはモータウンレーベルの25周年を祝うコンサートを収録しており、もっとも感動したのは、マーヴィンとタミーがデュエットで歌う映像がステージで流されたシーンだった。そのときに歌われてた曲がこれ。二人の関係についての伝説は評論本や音楽雑誌を通じて既に知っていたのだが、わずか1分たらず流れたこの映像でゴチャゴチャした話しは追い出され、僕の頭の中にはメロディだけが刻み込まれた。これほど気持ちのこもったデュエットソングは滅多にない。今、空のかなたで二人は・・・
エイント・ノーマウンテン・ハイ・イナフ~マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル・コンプリート・デュエッツ


3)At last I am free Robert Wyatt
彼の曲を初めて聴いたのは、コステロの”Shipbuilding”のカバー曲であった。評論記事やコステロのインタビューを読んで、美しいのにひどく政治的な曲だということがわかり、びっくりした記憶がある。そして、この繊細で美しい声の持ち主がカバーした名曲として紹介されたのがこれ。ゆっくりとしたリズムをバックに夢の中のように不思議で美しいアレンジに乗った透明感溢れる声を聴くことができる。通勤電車の中で聴いても別世界の中へ導かれる・・・ヤバイ曲でもある。
ナッシング・キャン・ストップ・アス


4)'s Wonderful Joao Gilberto
沈黙よりも美しい、と称えられたジョアン・ジルベルトが歌うジョージ・ガーシュウィンの名曲。このジョアンのバージョンはクラウス・オガーマンの魔法のアレンジで恐ろしいほど美しく仕上がっている。ジョアンはボサノバの神様だけど、一番似合うのは案外こういった曲かも。ガーシュウィンが作曲した1927年には、まさか50年後このように演奏されるとは想像もしていなかっただろう。しかし、この曲を聴くといつも何もしたくなくなるなぁ。ジャケットのような水彩画の世界。時間が止まるー
AMOROSO (イマージュの部屋)


5)Continuum Jaco Pastorius
これまたラジオで知った曲。ピーター・バラカンさんの番組でよくかかっていた。メインの旋律を奏でているのがエレクトリック・ベースと知って驚いた記憶がある。ジャコはジャズ、フュージョンの名演奏家でもあるのだけど、楽器を弾かない僕はアレンジャー、作曲家として彼のファンになった。中でもこの曲は闇夜の美しさ、光の少ない世界、宇宙的というか、不思議な世界を感じさせてくれる。気持ちを切り替えたいとき、逃避したいとき、ジャコの奏でる音楽は役に立つ。ちなみに引っ越しをして片づけをするとき、バックにかけるのはジャコのスウィンギーな曲だったりする。
ジャコ・パストリアスの肖像+2