hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

ニューヨークの夢〜Fairytale Of NewYork

もうすぐ夏だというのに毎日1回はクリスマス・ソングを聴いている。ザ・ポーグスの”ニューヨークの夢”という曲だ。ロンドン、ブリクストン・アカデミーでの演奏を収めたライブアルバムを聴くこともあれば、名盤”墜ちた天使”でのスタジオ録音をしんみりと聴くこともある。ホントにいい曲だ。
この曲は移民としてアイルランドからニューヨークへやってきた老夫婦のクリスマスを描いている。歌詞では律儀で、酒が大好きで、世渡りの上手くない(というイメージの)アイルランド系の人々を上手く表現しており、シェーンとカースティ・マッコールの声を生かした甘さのない美しいメロディ、アレンジは彼らへの愛情を表しているように聞こえる。そこがいいんだ。
ライブのほうを聴いて思うのは、この曲はやっぱりヒットしていたんだなってことだ。記録を調べると発表されたのは1987年11月。最高全英チャート2位とある。僕はそのころピーター・バラカンさんのNHK-FMの番組でこの曲を知った。ピーターさんは日本盤の解説、この曲の訳詞を手がけている。
いい曲なんだけど当然のごとく僕の田舎じゃ街中では流れていなかった。当時勝手に松江の街はダブリンに似ていると思っていたので非常に残念だったのを覚えている。けど、このライブでは大合唱だ。あの頃みんなこの曲を楽しく聴いてたんだなって想像できる。特に2番(でいいのかな?)の歌詞の途中、
昔、若くてお金があったころは楽しいクリスマスだったのに、今は最悪!
って汚い言葉で罵りながら、夫婦ゲンカをするところで観客の歌声は大きく響く(笑)
うん。市井の人々を描かせたらシェーンは名人ってことだ。復活しないかなあ〜。