タイムマシーンにお願い〜

The Carnegie Hall Consert 〜June 18, 1971　Carole King
このＣＤは地元ニューヨークの名門劇場カーネギー・ホールで行われたキャロル・キングの初コンサートを収録したライブアルバムである。セカンドアルバム「つづれおり」がヒットチャートを駆け上り、まさにトップに立とうという瞬間にこのライブは行われた。彼女を歓迎したいという雰囲気、地元で錦を飾りたいという気持ち、いずれもが独特の緊張感を会場に作り出していた。
自身の弾く一台のピアノの音をバックに彼女は歌い出す。ときおり声が苦しそうなときがあるが、とても美しく会場に響く。まさしく気持ちの乗った演奏である。途中からベースのチャールズ・ラーキー、ギターのダニー・クーチも加わり名曲の数々が演奏される。そして最後にスペシャルゲスト登場・・・・・
最近僕は美しいメロディに飢えているのだが、このアルバムはその飢餓感を十分に埋めてくれた。彼女の音楽には様々なジャンルのメロディが顔を出す。ソウル、ジャズ、ロックンロール、もちろんブリルビルディングの名曲の数々。ジャンルを超えて美しく、おいしいメロディを提供してくれる。
素晴らしいライブアルバムを聴くと、いつもその場に居たいという気持ちになるのだが、また一つタイムマシーンに乗っていきたい会場が増えてしまった。1971年6月18日NYカーネギーホール。