矢野顕子×上原ひろみ

ピアノ2台だけなのにオーケストラを超える迫力。この迫りくる音のスゴさは何なのだ。音に吸い込まれていくように、坂を駆け下りていくように演奏に集中させられていく。まさに見応え聴き応えたっぷりの演奏だった。最初のアイロンでは途中に手拍子する観客もいたけど、ほとんどは音に吸い込まれていくため、手拍子もすぐ止んでいった。

昨晩は東京JAZZの初日を観に行ったのである。会場に着いたのは開始20分ほど前。国際フォーラムの中庭にはさまざまな屋台が出ていて、しかも安い。生ビール300円だよ。400円のソーセージ＆ポテトとビールを一杯のみ会場へ入る。NHK交響楽団の演奏、ウーター・ヘメルというオランダのジャージーなポップロックを聴かせるバンドの演奏のあとで登場したのは我らがアッコちゃん＆ひろみちゃんコンビ。

すざましい速さ、テクニックでピアノを弾くひろみちゃんの音を聴き、たとえば森の中にいるアッコちゃんの周りの自然のノイズすべてを表現しているような感覚に陥った。激しく演奏することによる環境音楽というべきか。静かなバラードでは１音も無駄な音はなく、すべての音に意味があると気がついた。うん、そうだ思い出した。速いアドリブ演奏の時の１音１音もすべて計算されている、と彼女が話してたことがあったっけ。

アッコちゃんのうた。年が経つたびに上手く、というか「より良く」なっているような気がする。昨晩のうたは今まで聴いた中で一番美しい。"Green Tea Farm" すごかった。

次にこの音が聴けるのはいつの日か。そのときも、その場に居合わせることができますように。

mixiのひろみちゃんコミュにセットリストが載っていた。曲目は以下の通り。合計10曲。たしか４，５曲目がそれぞれのソロ演奏だったかな。

矢野顕子×上原ひろみ　東京JAZZ 2009 9/4（金）PM９:40頃〜

1. そこのアイロンに告ぐ
2. あんたがたアフロ（あんたがたどこさ＋アフロブルー）
3. Evacuation Plan
4. I Got Rhythm
5．BAKABON
6. My Romance
7. Deja Vu
8. Rose Garden
[encore]
9. Green Tea Farm
10.ラーメンたべたい