ラブレター・トゥ・アンドロメダ
テリー・アダムスの最新作は可愛らしくヘンテコリンなアルバムだった。タイトルは『Love Letter To Andromeda』
プリペアドピアノ、チェレスタを演奏したニューヨークでのソロライブが収録されている。プロデューサーは何と、ハル・ウィルナー。テリーとハル・ウィルナーっていうとセロニアス・モンクやクルト・ワイルのトリビュートアルバムを思い出すのだけど、それらと近い雰囲気がある。
あまりにテリーらしく変な音なので、プリペアドピアノ、チェレスタって何?と思い調べたら、ピアノのヤンキーな弟分のような楽器であることが判明。
プリペアドピアノとは『グランドピアノの弦に、ゴム、金属、木などを挟んだり乗せたりして音色を打楽器的な響きに変えたものをいう』ものらしく、
チェレスタとは『小型のアップライト・ピアノのような形態の楽器で、フェルト巻きのハンマーにより、共鳴箱付きの金属音板を叩いて高音域を発生させる楽器。この鍵盤により、鍵盤楽器に分類されることが多い』という楽器らしい。共にwikipediaより抜粋。それにしても便利だ!ウィキペディアさん〜。
チェレスタはモンクがアルバム『Brilliant Corners』に収録の”Pannonica”で使用している楽器でもあり、テリーとモンクとの関連性を考えると納得いくものがある。彼らが演奏すると鉄琴のような、オルゴールのような可愛い音の中に、狂気が潜むというような感じになるのが面白い。
テリーのことを知らない人が聴くと現代音楽のような感じに聞こえるのかな。
スーパーポップロックンロールで超B級なNRBQの活動の合間にこんなアルバムを創るんだから、この人の振幅の激しさといったらたまらない。ああ〜また来日してくれ〜。ライブ見たいぞ〜。
- アーティスト: Terry Adams
- 出版社/メーカー: Clang
- 発売日: 2008/07/15
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る