hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

観るフットサル元年〜全日本フットサル選手権決勝

アリーナ席で観る一流選手たちのプレーはかなりの迫力だった。選手の表情、フィジカルの躍動感、まるでアップ映像の多いハイビジョン収録のフットサル映画を見ているような感じがした。(そういうドキュメンタリー映画を作って公開すると、フットサルトップリーグの素晴らしさがよりよく啓蒙できるとも思った)


当日券は売り切れて、会場は2000人以上の観客が入っていた。
まず12時から3位決定戦、ファイルフォックス 対 マグFCの対戦が行われた。ファイルは前日とは多少戦い方が異なり、一番得意な方法、守備ありきのカウンター戦術を徹底していた。マグの選手たちが何度も繰り出すフェイントは見ていて楽しいのだが、そのあと守備に戻るまでのスピードの遅さをファイルに突かれた。
準決勝と同じくマグは後半から怒濤の攻めを見せ同点にしたが、攻撃的なメンバー切り替わった直後に追加点を取られて4−3で終了。ファイルが3位となった。しかし、ここ2日間もっとも僕を魅了したチームはマグ。この勢いで全国リーグも頑張ってもらいたいものだ。


そして2時からは決勝戦、2週間で計15試合めの観戦は大洋薬品 対 府中アスレの対戦となった。高円宮妃殿下による激励の握手のあと、突然会場には府中アスレサポの演奏する競馬のファンファーレが鳴り響く。これは大ヒット。会場の雰囲気は一気に盛り上がったのだ!
試合を通じて、府中アスレがシュートを打つ直前に大洋薬品が素早くボールを奪い取りカウンターを仕掛ける、という場面が多く見られた。
前半5分に大洋薬品がセットプレーの中から閃光のごときゴールを決め、そのまま前半終了。後半はレッドカードによる退場で1人少ない中、府中アスレの前田選手がコーナーキックを直接決めるという離れ業を見せ同点に。しかし1人多い大洋薬品がすぐさま1点を入れ再びリード。加えて追加点を入れた大洋薬品がパワープレーを仕掛ける府中アスレの攻撃を凌ぎ3ー1で試合終了となった。


大会を通じて感じたことは、プロ軍団大洋薬品の力が関東リーグ勢と比較してアタマ一つ抜けていたということだ。もう少し互角の実力かと思っていたのだが、主にフィジカル、スピードが上回っていた。さすがプロ。
そして府中市に属するチーム、府中アスレ、ファイルフォックスと北海道の2チーム、アルーサとDC旭川が全国リーグに参加しない、できないことは不自然に感じた。フットサル文化の歴史が長い両地域のチームがいなくて全国リーグは成り立つのか?と思ったりもした。

しかし始めなきゃ、ことは進まない。
来たる全国リーグを楽しみに待つことにしよう。特に大洋薬品とカスカヴェウの対戦は非常にハイレベルで期待できる内容になりそうだ!!