hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

『草枕』を読みたくなった

最近、言葉を使い書くこと、読むことの難しさを実感している。
「平易に分かりやすい」文章を書いたり、読んだりして、その事象を正確に説明・理解することは非常に難しい、という状況によく出くわすのだ。当たり前のことかもしれなのだけど。
(ここでいう事象とは、あくまでも現実を僕が目で見ることができ、耳で聞くことができ、知っているもの)


「平易に分かりやすい」文章を上手く書いているようなひと、上手く書いていると言われるひとのものを読むと、
1)教科書的な考え方にベクトルを持って行き、まとめる
2)論理的に書き続け、納得させるようにして、まとめる
だいたいこの二つが多い。


しかし、いつも疑問に思う。話が単純すぎるのだ。そういった一つの事象に含まれる内容は非常に多いのに。現実世界はそんなに簡単ではない。
たちの悪いことに読む側も論理的にしっかりとした文章、教科書的な美文、という「文字」には一見だまされやすい。そして書き手も現場をよく知っている人のはずなのに、文章にするとなぜかこうなってしまう。書くこと、読むことはホントに難しい。


僕自身はもう少し深く論考することが必要だと思っている。
そのあとに書くことはイコール読んでもらいたいこと、と考えると、そのためには上記1)2)のようなテクニックは必要。しかし本質を伝えるべく、削り残すために、種々選択のテクニックも必要。そのセンスを磨くべきであると思う。敵は一方通行の見方か。