hirogoal’s blog

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落とし穴〜初芝橋本高校vs名古屋グランパスエイトU18

今日は高円宮杯全日本ユースサッカー選手権 (U-18)大会準決勝を国立で観戦。2試合のうち試合内容が良かった第1戦、初芝橋本vsグラU18について書く。

お互い同じフォーメーション(4−3−3)ながら、攻撃の方法はまるで異なる。初芝橋本は両サイドを使い、グランパスは中央突破を図る。しかし初芝橋本ボランチ7番岡田、センターバック4番岡根の守備が良いため、グランパスはなかなか良い形を作ることができなかった。一方の初芝橋本の攻撃は見事だった。左サイドバックの11番高垣、左ウイングの9番赤来、右サイドバック8番太田、右ウイング10番西口の動きがよく、序盤から後半途中までは初芝橋本が優勢であった。しかしチャンスを作るが、グランパスセンターバック6番三宅の守備の強さもあり得点は入らない。この流れがいつまで続くかと思いながら試合を見ていた。
後半19分ごろ、初芝橋本トップ下5番東が退場となった。相手ペナルティエリア内で飛び込み、倒れ、シミュレーションを取られたのである(2枚目のイエロー)。この落とし穴にハマったような退場劇で流れが変わる。
一人少なくなってからも少しの間、初芝橋本は上手く守っていた。しかし相手MFが一人少なくなったことで、グランパスの中央突破の威力が増し始める。しかもこの日は暑かった。次第に初芝橋本の動きも鈍くなり、ようやくグランパスの流れになった。そして後半43分、グランパス右ウイング7番花井のシュートが決まる。1−0でグランパスU18の勝利。
流れをつかんでいるときに得点を入れないと、最後にやられる。初芝橋本の選手たちにとってはサッカーの怖さを知ったゲームではないか。試合後の両チームの様子、グランパスの優勝したかのような喜びぶり、初芝橋本の落胆ぶりが試合内容を物語る。
両チームの長身センターバックグランパスの三宅、初芝橋本の岡根、初芝橋本の1ボランチを務めた岡田の今後の成長には注目。


それにしても今日は気持ちいい青空だった。こんな日はスタジアムで見るにかぎる。