hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

映画『マッチポイント』と秋の空

今日はちょっと早起きしたので、午前中にいろいろ行動しようと決める。まず洗濯、そして午前中ならまだ空いてそうな恵比寿ガーデンシネマへと足を運んだ。


ウディ・アレンの37作目にして初めてロンドンを舞台とした映画『マッチポイント』を見た。主人公のクリスがてっきり(いつものように)ユダヤ系アメリカ人だと思い込み映画を見始めたので、途中で彼がアイリッシュだと知り、まず驚く。この辺から普通じゃない。
ここから先はネタバレを防ぐため、ちょっとわかりにくい書き方にしています(笑)


しかしこの作品を説明するにはどういう言葉を使えばよいのだろうか。見終わった後は、その流れに、クリスの心情とその運命に、思わずう〜んとうなってしまった。
ええっ!って理由で、ああなるのだけど、こういうことは運が良ければ現実でもあるわな、とも思わせる。その微妙なサジ加減がさすがウディという感じ。
まあ、これを見ると人生を決めるのは努力じゃなくて、運なのだというところは理解できる。ここでいう「人生」とは(日本の多くのサラリーマンと同じく)出生コースに乗っかり金持ちになり、そういう意味で楽に過ごすということを理想とするもの。だから見終わった後は(亡霊との対話の後の)クリスの心境と彼の今後との比較次第で観客はすっきりできるかどうかが決まるのだろう。
まあ、しかしノラ演じるスカーレット・ヨハンソンのきれいでセクシーなこと〜。途中で警官が話しているように、ああいう人が目の前に現れたら男はヤバいよなぁ(笑)。だから女性の観客もあんまり不快に思わないのかもしれない。ウディも意地悪だね。
Match Point


映画を見た後、東京写真美術館に立ち寄り帰宅。そのあと代々木の中古レコード屋に行き、イアン・デュリーのまだCD化されていない『Load UPMINSTER』を購入。いいレコードを買ったよ。嬉しい〜。



時計を見るともう5時前。松江から戻った後は空を見上げることが多いのだけど、今日の東京の空はきれいだった。秋の色が少しずつ混ざって来始めている。雲なんてまさに秋。すずしくなるのは生活にもサッカーにも良いことだ。