hirogoal’s blog

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ディフェンスは奥深く、サッカーは恐ろしい〜下村東美、古橋達弥インタビュー

あれは3年前のジュビロ戦だったかな、濱田がヨシトに見事なパスを出したのは。一昨年前の天皇杯決勝、これまたジュビロ戦で酒本(現在21才)が右サイドを駆け上がり何度もチャンスを作っていた。一昨年前の途中から古橋(25才)、そして昨年、東美(25才)、前田(23才)、藤本(19才)、吉田(31才)という新しい力が台頭し、ブルーノ(28才)、ファビーニョ、カルロス(25才)という新外国人と共にチームにかみ合いセレッソはJ1で大躍進した。
ここ2年でチーム編成はがらっと変わったのである。その流れを作ったのはもちろん小林監督だ。彼が昨年行った変革は主にディフェンスに関することであった。柳本以外のDFすべてを入れ替えたり、シーズン前キャンプで思い切ってレギュラーGKを代えたり、東美をボランチへ定着させたりして守備を固めることからチームを作り直していった。その結果が最終節まで優勝争いした昨年の成績なのだ。小林監督は結果を残した。(だからまだ代えるな!)


今週のサカマガのカラーページで古橋が、今日発売のエルゴラでは東美の特集ページが作られている。いずれもセレッソが昨年の勢いをそのまま継続すると考え、編集部がシーズン前に企画したページであろう。
東美は近未来の代表候補か?と聞くインタビュアーに対し、まずチームで結果を残すことが最優先と語る。一方古橋はモリシ、アキから代表メンバーの意識の高さを聞いた上で、クラブのために代表が1人はいた方がいい、そこでプレーしてみたいと語る。どちらも昨シーズンの活躍があったからこそ聞かれる内容だ。この同い年の攻守の要の2人がモリシ、アキに代わり真にチームの中心となったときこそが新しいセレッソの誕生なのかもしれない。偶然同時期に載った2つの記事を見てそう感じるサポも多いことだろう。


だから東美よ、自信を持ってくれ。彼のレッズ戦後のコメントの中に「監督もビデオを編集したりして悪いところを研究しているが、試合になると失点してしまう。正直なんでこんなに失点しないといけないのか分からない」(エルゴラッソより)というものがあった。これはあまりにナイーブ過ぎる。去年の自信、2年前の降格争いを乗り越えた経験を忘れすぎている。それほどディフェンスは奥深く、サッカーは恐ろしいものなのか。古橋のゴール一つで流れは変わりそうな気がするのだが・・・。