hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

ジャンルなんてレコ屋でCDを探すときのただの目印でしかない。

セレッソのことはFC東京戦が終わるまで書かない。先週のマリノス戦のあと、あまりにも考えることが多すぎて上手く文章にできないからだ。変に浮き足立ってもいけないし。
もちろん土曜日は長居へ。もう、チケットも航空券も買ったしね。何が起こっても大丈夫・・・だと思う。


と、いうわけで音楽の話。ジャンルを横断する、とか関係なく、という音楽は大好きだ。デューク・エリントンが語っていたように音楽には良い音楽と、悪い音楽の2種類しかない。ジャンルなんてレコ屋でCDを探すときのただの目印でしかない。ルールを知らなくても、楽器が弾けなくても聴き込めばどちらなのかが分かるようになる。それには才能なんていらないしね。
1978年のファンカデリックの曲で"Who Says a Funk Band Can't Play Rock?!"っていうのがある。まさしく誰がそんなこと言ってるんだってアレンジの曲。マイケル・ハンプトンの演奏する極めて白人ハードロック的なギターの後ろでゴスペルをベースとする男女混声コーラスが響く。ジョージ・クリントンはドロドロで真っ黒なボーカルを聴かせるし、非常に刺激的な音楽だ。
ソウル・ファンクというジャンルの括りに縛られていたミュージシャンは反逆の意志を明確にしなければこういった音楽をレコーディングできなかったが、ジャズの世界では(売れるかどうかは置いといて)ファンクへの接近、現代音楽への接近が頻繁に行われていた。それを率先していたのがマイルス・デイビスであったりジョン・コルトレーンだったりしたのが面白い。
そういった先人たちの努力の結果、今では自然に一つのジャンルに括られない音楽がレコ屋の棚に並べられている。今日買ったCDもそう。ディスクユニオンでバカ売れしたというピアノトリオのアルバムだ。ジャズなんだけどソウルフルなところも、スイングもポピュラーミュージック的な展開もあり、とても楽しくリラックスできる音楽だ。
『What Happened?』と名付けられたこのCDはしばらく自宅のヘビー・ローテーションになりそう。こんなの見つけ出すバイヤーさんはエライ。で、これが売れるのもまんざらではないな。なんだか嬉しい。
CDが終わったので取り出そうとしたら、クラプトンのある曲が流れ始めた。まあ微笑のシークレットトラック。