hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

”avec mon mari”〜タモツ君はかっこいい



来週公開される"NANA"の監督を務める大谷健太郎。彼の手掛けた最初の劇場公開作品”avec mon mari(アベック モン マリ)"は最高に楽しい映画だった。これはセリフで見せる映画。日本語の曖昧な感じをこんなに上手く、おかしく表現できる映画なんて滅多にない。館内のあちこちでクスクス、クスクスと小さな笑い声が起こっていたのを覚えている。
おかしな、バツの悪い「間」が観客の「あるある」感を高めてる感じ。そこで突然びみょ〜に変なセリフが飛び出してきて意表を突くのがまたよい(もちろん監督自身が脚本も書いている)。次作"とらばーゆ"も見たのだけど、大谷監督は静かな間を生かした気持ちのいい映画を作る達人だ。もう一つ加えると普通の生活をしている女の子の内面の可愛さを上手く表現できる人でもある。
さて、この人が原作の巨大さゆえネタとしてはとっても難しいと思われる"NANA"をどのように映画化するのか。彼の得意技をどういう風に使うのか。怖いもの見たさでドキドキして楽しみにしているぞ。