hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

世界で一番カッコいい生き物〜カエターノ・ヴェローゾ東京公演初日

僕にとってのハイライトは「Tropicalia 2」からの2曲、「ハイチ」と「サンバがサンバであった時から」が続けて演奏されたときだった。
「ハイチ」はアルバムより遙かにスケールが大きく、アグレッシブに演奏されていてビックリ。カエターノの歌も素晴らしいのだが、バックバンドの上手さが光っていた。アコースティックな楽器が多いからか、生で聴くと予想を遙かに上回る。特にパーカッション奏者レオナルド・ヘイスの表現力のおかげでこの曲の魅力は倍増されていた。
大歓声の中、バンドが外れ、カエターノがアコースティックギター一本で「サンバが・・・」を演奏。ホント泣きそうなほどよかった。ジョアン・ジルベルトとは全く異なる美しい静けさがこの人にはある。水墨画ジョアンと水彩画のカエターノって感じか。

ライブの初めから小さなハウリングがずーっと起こっていたり、斜め前の男性がリズムに乗り、頭を振っていたら、その後ろの女性が注意をしていたり、アンコール終了後バンドはまだ演奏しそうな感じだったのにカエターノが先に引っ込んだりといろいろあったが、すべて許そう!
僕が今まで見た全てのジャンルのコンサートの中で一番カッコいいライブだったんだから。
明日は国際フォーラム。待ち遠しくてたまらない。

リーヴロ異国の香り~アメリカン・ソングスノイチス・ド・ノルチ・ライヴ