hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

Ray〜何が「良いこと」で何が「悪いこと」か?

昨日はビバ!の合同会だったが、仕事のためキャンセル。久しぶりに会う仲間と会えなかったことがホントに残念だった。ちょっと落ち込んだけど、まあ、長い人生こんなこともあるでしょう。
気を取り直して・・・・・・


今日は映画「Ray」を見に行った。
スーパー・ベスト~オリジナル・サウンドトラック:レイ
今までラジオや専門書や雑誌で様々な人たちに教えてもらったソウルミュージックの歴史的出来事の数々が目の前で展開されていて感動した。もちろんこの映画で初めて知ったことも多く、僕にとって非常に有意義な映画であった。
音楽にはジャンルなんて関係ない、いい音楽か悪い音楽かどっちかしかないんだって語ったのはジャズの神様デューク・エリントンであるが、レイはそれを身を以て示したミュージシャンである。例えば・・・・白人が聴くのはカントリー&ウエスタン、黒人が聴くのはブルースやR&Bと完全に色分けされていた60年代前半のレコード業界でレイは革命を起こした。全曲カントリー&ウエスタンのアルバムを出してヒットチャートNo1にしたのである。彼にとってカントリーミュージックは子供の頃から親しんだジャンル*1で自分自身が歌うことには何の抵抗もなかったからである。レイがこの企画をやりたがり、白人のいかにもエリートって感じのABCパラマウントレーベルの社長がこれに反対するシーンは傑作だ!いいものはいい。歌いたいことを歌う。ただそれだけっていうのがとてもカッコイイ。
この映画でもっとも興奮したシーンは、アトランティック・レコードのレコーディング風景の再現シーンである。伝説のプロデューサーであるアーメット・アーティガンやジェリー・ウェクスラー、エンジニアのトム・ダウトが画面に登場したときは非常に嬉しくて、思わず拍手をしてしまったぞ!高校生のころ本で読んでいた事実が目の前に映像として現れるなんて夢にも思わなかったことだ。アーメット・アーティガンがレイに歌唱指導をしている場面には感動したな〜。
この映画をみて、改めて、何が「良いこと」で何が「悪いこと」か?それを決めるのは非常に難しいことだと感じた。ヒトの見方、モノの見方。難しいな〜。イラン戦の日本チームにもその報道も含め「サッカーの見方」を考えさせられたけどね(笑)



で、今日は高い、高いCDを2セット購入した。いずれもRhino Handmadeレーベルの作品でとっても欲しかった2セットである。
1セット目はこないだ紹介した*2CD4枚組の
「Don’t Fight The Feeling: The Complete Aretha Franklin & King Curtis Live At Fillmore West
2セット目はこの映画を見たんでもちろん!
Ray Charles In Concert」  ここを参照のこと→asin:B0001LYFT0
レイのライブアルバムを編集した2枚組アルバムで世界5000セットのみ発売の限定品である。タワーで偶然見つけた。前に探したときはなかったので何か運命的なモノを感じたぞ。一度生でライブを見たかった。50年代のNYにタイムスリップしたい〜。

*1:1930〜50年代では出力の大きなラジオ局は当然白人向けのラジオ放送であったため

*2:http://d.hatena.ne.jp/hirogoal/20050219参照のこと